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朝に礼拝 夕に感謝!
京都にある老舗仏壇・仏具店、若林佛具製作所から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
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法然さんの静かな御遷座
京都新聞の記事です。


浄土宗総本山 知恩院は13日、宗祖法然の座像(像高64cm)を、
法然上人御堂から南側に隣接する御影堂(みえいどう)に移す遷座式を営んだ。
御影堂の半解体修理の完了に伴う儀式で、
2011年以来、9年ぶりに本来の場所に安置された。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、式には山内の僧侶のみ約50人が参列。
念仏と木魚の音が響く中、台座上の法然像が僧侶に担がれて入堂し、
真新しい金箔が輝く宮殿に納められた。

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(14日の京都新聞より)

ということで、
関係者以外は入れない中、外からなら大丈夫ということで行って参りました。

冷たい雨の降りしきる中、伊藤唯真ご門跡を先頭に僧侶が御影堂へ御入堂。
その後を4名の僧侶に担がれながら、御像は廊下をゆっくりと進まれました。

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(画像はM井さん提供)

無事に元へとお帰りになられ、私たちもホッとしているところです。


既に御影堂は参拝できる状況になっていますが、やはり人は大変少ない状況、
法然さんなら、この事態をどのように感じられるでしょうか。

昔の疫病はコロナどころではなかったように思います。

また、法然さんが生きた時代は、多くの戦や治安の乱れ、
さらに天変地異などの異常気象で、人々の間に不安と絶望が蔓延していました。

幾多の困難を乗り越え、み教えを広められたことが今の人をも救っているとは
本当に素晴らしいことだと思います。


ぜひ、荘厳輝く知恩院さん御影堂へご参拝ください。


知恩院さんの新聞記事
7日の京都新聞に掲載されました。


「知恩院御影堂(みえいどう) 修復終え壮麗」

知恩院(浄土宗総本山)の国宝・御影堂が9年におよぶ修理を終え、
近く再び参拝者に公開される。
建物を半解体しての大規模修復は徳川家光による1639年の再建以来初めて。
耐震補強をする必要がないほど丈夫な建物であることが分かったほか、
導師の頭上にかざられる仏具「人天蓋」の製作年代が判明するなど、
新たな発見が多数あった。

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さて、初代御影堂は関ヶ原合戦後、浄土宗信者である徳川家康によって
1603年に造営され、その30年後の1633年に火災で焼失しています。
再建後は大小4度の修理がなされ、2002年に国宝に指定されました。

中央に吊られている修復された「人天蓋」は、御影堂再建時1639年の製作。
傘の部分は金具で覆われていて、和幡の部分、下がりの飾りも金具です。

両脇の「幢幡」は今回ご新調され、“世界最大級!” 巨大な姿を現しました。
幢幡の木部は総尾州檜造、漆塗り、金箔押し、
金具部分は水銀鍍金といういずれも伝統技法で仕上げられています。


「将来再び修復が行われた時に
『あの時代の人はいい仕事をしていた』と言われるよう力を尽くした」

と若林工芸舎の新谷社長のコメントが載っています。
まさに総力を上げて力を尽くした今回の修理事業、
内装工事を含め、良き仕事を100年後に残すことができたと思います。

内部に入ると、空間の大きさに圧倒される御影堂。 ぜひご参拝ください!!


佛光寺さんのご法要
先日、本山佛光寺さんにて落成式が執り行われました。

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この度「寝殿」のご改築に際して、若林がお内仏を納入させていただきました。
ご下命をいただいたことに心より感謝を申し上げます。

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本来ならば大々的にご法要をお勤めになるはずでしたが、
昨今の状況により関係者だけがお集まりの静かなご法要となりました。

御門主導師のもと勤行の後、総長より設計、建設、仏具関係者に感謝状の贈呈。
私は社長として、本当にズルいお役目です。

本山佛光寺様の出入り業者の会は「和心(わしん)会」。
現在、弊社の卯兵衛相談役が会長を務めています。

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現在までも和心会の一員として、御本山大師堂のお内陣修復や門信徒会館お内仏、
粟田口の佛光寺本廟の納骨堂など、多くのご下命をいただきました。

これまでご縁を繋いできた先人にも感謝しなければなりません。
この先も誠実な仕事をし続けることで、永くお付き合いさせていただければと思います。


お寺様の動座法要
長年お付き合いをいただいている西福寺様で
御本堂耐震補強に伴う修復工事の起工式が執り行われました。

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今回は、御本尊の阿弥陀如来が本堂から庫裏の内仏へ移られる
「御動座」の準備と進行をさせていただきました。
(若林でお輿をご用意して、阿弥陀様にお立ちいただく形をとっています)

お手伝いの役員の皆様、ありがとうございました。

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最初にご縁をいただいたのが昭和53年といいますからかなり古いお話。
御本堂の仏具修復から御内仏、納骨堂までご下命をいただいています。
卯兵衛相談役はじめ歴代の営業担当者がみんなお世話になっているお寺様です。

またご親戚のお寺様にも多くご縁をいただいており、
本当にありがたい事であると感謝を申し上げる次第です。
ご縁を継続してきた若林の先人にも併せて感謝しなければなりません。

建設業者様に引き続いた私の挨拶でも、その辺りを申し上げました。

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さて、これから御本堂修復のお仕事が始まります。
お寺様の期待以上のものを納められますよう進めて参りたいと思います。

担当のY君、よろしくお願いいたします!


開明社の総会!
令和2年度の開明社の総会が開催されました。
開明社とは御本山西本願寺出入り業者の会のことです。

新型コロナウイルスで世界が縮小ムードの中、多くの社員が出席されました。
場所は伏見の「魚三楼」さん。

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歴史ある京料理のお店で、創業250年を数える名店です。

おそらくこの時期に大きな宴会をされることは少ないと思いますが、
ちょっとメディアが騒ぎ過ぎではないでしょうか。

今回、議長を依頼されて議案の審議をさせていただきました。
こんなところにJCで培った経験が役に立っています…

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ということで、今回はさすがに御本山からのご出席はなく、
社員だけでしたが和やかに過ごすことができました。

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今回理事長が交代され、創業400年の負野薫玉堂さんへ。

歴史ある開明社の一員として、
今後も御本山とともに歩む体制を築いて参ります。


知恩院さんの「華頂」
知恩院さんが毎月発行されている冊子「華頂」。
その中に毎月「御影堂(みえいどう)ニュース」のコーナーがあります。

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(ユニフォームに若林工芸舎の名前が見えます)


3月号の内容は、幢幡(どうばん)の納品!
若林工芸舎が設計し新調させていただいたこの幢幡、
明治14年に作られたものがあったのですが、今回新調され6.2m、重さ400g。
間違いなく世界最大級となっています。

2年前に木地の状態で一度吊り下げてバランスを確認しています。

もともとの吊り元は、小屋組の梁に巻きつけてありましたが、
今回、その吊り金具一式も新しく作り直しました。
何から何まで大掛かりです!

100年先までは、間違いなくこの御影堂に吊られていることでしょう。
また50年後、100年後の修理には、若林が関わっている(いたい)と思います。

壮大なタイムトラベル的なお話ですが。


これから4月の落慶法要に向けて着々と準備が進んでいきます。
施工業者として、今から出席させていただくのを楽しみにしています。

コロナウィルスが早く収束してくれるよう祈りつつ…


御正忌報恩講 終了!
本日最終日、御満座,を迎えられ終了いたしました。

「御正忌報恩講」はいつものように1月9日から16日まで1週間、
西本願寺御本山で執り行われました。

出入業者である「開明社」は期間中毎日、お斎の接待に行くことは
前回のブログでも取り上げたとおりです。

15日の夜、16日最終日の早朝にはそれぞれ
「御点心の儀」と「御斎の儀」が行われ、全国各講の代表者が
御門主を囲んでの儀式に臨まれます。

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そうして、ほんとの最終は、我々「開明社」社員が御本山職員さんから
お斎の接待を受けます。

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本日は「開明社」の打ち上げで、「お斎」接待の関係部署職員含めての懇親会が行われました。

明日は法要を仕切る「式務部」の打ち上げ、100名規模の宴会が行われます。

これほどの人数が働かれる御本山は、京都でも他にはないと思います。

全国でも最大規模の門信徒数を誇る西本願寺さんが
これからもますますご発展されますことを念じてやみません。

皆様、おつかれさまでした!
2020年 西本願寺 御正忌報恩講
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報恩講とは…
親鸞聖人のご遺徳を偲び、そのご苦労を通じて、阿弥陀如来によるご本願による
お救いをあらためて心に深く味わわせていただく法要です。

と解説があります… わかります??大変難しい文章です。

宗祖である親鸞聖人のご命日に際して、真宗の考え方、阿弥陀如来の救いを再認識しましょう!
とでもいいましょうか。
浄土真宗では一番重要で、かつ大きな法要であることは間違いありません。

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さて、本年も御用達商「開明社」の社員として、
この御正忌報恩講の“お斎(とき)”の接待に出仕しています。

黒紋付き・袴姿が必須です。

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お斎とは… 
仏教では「食事(じきじ)」と呼ばれる午前10時から正午までの間に
食事をする習わしがあり、このときの料理を「斎(とき)」といいます。

以下、パンフレット写真の通りです。

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203畳ある書院の大広間、国宝「鴻之間」での接待です。
(撮影禁止なので、Webサイトより)

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控室は隣の部屋に有り、朝から皆さんは火鉢の前で待機しています。

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各日120名~130名ほどの入れ替えが三度ほど。

主膳、お酒、白味噌汁、白飯、(各お替わり有)、白湯、お菓子(鞍掛饅頭)、抹茶
これをすべて順番に出していき、そして片付けます。

今は椅子席ですが、昔は畳席だったので、
お膳を出す方も、袴での立ち座りが大変だったようです。

寒い時期、特に白味噌汁は人気です。

今年もこの後15日、そして16日の早朝まで接待に関わらせていただきます。
S君、よろしくお願いします!

幢幡吊り作業完了!
総本山知恩院さん御影堂の納入作業が大詰めを迎えています。


中央、法然上人の宮殿・須弥壇は、文化財修理として若林工芸舎が担当させていただきました。
その他文化財としては内装漆箔修理工事を施工。

文化財指定外の荘厳具は厨子、机、天蓋、額など多岐に渡ります。
この荘厳具修復は、安藤さん、大西さんと3社で施工しています。


そして、今回最大の新調荘厳具が「幢幡(どうばん)」です。

内陣左右の天井から吊り下がっていて、総高さは20.5尺
6メートルを優に超える日本一(ということは世界一!)大きな「幢幡」です。

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(中央は修復の人天蓋です)

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「仏具大辞典」によると「幢幡」とは…

もともと、天蓋の六方ないし八方から垂らした幡(はた)のことをさしている。
(幡は仏殿内の柱や天蓋にかけたり堂外の庭に立て飾った、仏菩薩を荘厳したもの)
現在の幢幡の形制とあわせて考えると、この天蓋とそれに付属する大幡が一体のものとなり、
現在の形に発展したものと思える。

とあります。

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日本には大きな寺院の本堂、仏殿が多く存在しますが、
この国宝である御影堂(みえいどう)は京都の御本山の中でも最大級です。

中央に開祖、法然上人の巨大な宮殿・須弥壇。
脇壇には家康、母 伝通院、息子 秀忠の厨子を始め、活躍された僧侶の厨子もあります。
江戸初期のさすがは徳川家!と感じる荘厳が施されている内陣といえます。

その歴史の中に今回、若林が製作した「幢幡」を新たに
納めさせていただいたわけですから、大変名誉なことだと思います。


吊り元金具は、重量保持のため、天井上の小屋組の梁に巻き付けてあります。


納品を主導してくれている工芸舎、製作部メンバーの皆さんありがとうございます。
引き続き納品終了まで気合いを入れていきましょう。ご安全に!


北海道での落慶法要
先日、お世話になっているお寺様の法要へ行って参りました。
場所は遠く、“北の大地”。

北海道の中でも東の端、網走に近い美幌という町。
浄土真宗本願寺派(西本願寺)の美教寺様です。

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隣の北見市は、常呂町が「カーリング」で有名ですね。

さて、今回は納骨施設(メインは合同墓)を納品させていただきました。

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法要後に感謝状をいただき、有り難いことです。

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最近は、お墓、納骨堂の考え方も随分変わっています。
お寺にお骨を預けるわけですから、一家に一区画、というのが当たり前でしたが、
徐々にお一人用という考え方が一般的になってきました。

最近新しく作られた「築地本願寺」の合同墓には次のような説明があります。
「代々の墓」をお持ちにならない、お墓を継承することが困難である、
ご家族に心配をかけないよう生前に自身の埋葬について意思表示したい、
というお悩みに答えたお墓です。

現在、樹木葬や合同葬などお骨が他の方と一緒になってしまうものもありますが、
ここでは、遺骨は個別にお骨袋に入った状態で収蔵されます。


今回の美教寺さんも、考え方は同じ。
お墓を家で持つことは基本で大切なのですが、そのご縁のない方も多いようです。
もちろん元々の家の宗派がわからない方も多数いらっしゃいます。

七回忌まで、十三回忌までというような一定期間の預かりと、
その後の対応を考えた施設として、
合同墓はお寺側にとっても預ける側にとっても合理的な施設です。

お寺を含めたエンディング産業として、
納骨施設は今後ますます変化してくることが予想されますが、
ご縁のあった故人を大切に扱うという根本の想いは
変わらないと思います。

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