今年は様々な行事が中止になってしまいました。
「御正忌 報恩講 法要」
毎日法要は行われていますが、オンライン中継が入り、
境内にはほとんど人がいません。
堂内は自由席で椅子が間隔をあけて置いてあります。
本当に御正忌中なの??という感じです。
本来なら御用達商である「開明社」が黒紋付でお手伝いするお斎(昼食)も
お弁当に変更 …と思ったらお斎自体がなくなってしまいました。
現在、阿弥陀堂は工事中(若林工芸舎で漆塗、金箔修理施工中!)のため、
御影堂内陣は変則的な配置となっています。
通常中央お厨子に御安置の親鸞聖人御影が右脇壇のお厨子の中へ。
中央には阿弥陀如来が立っていらっしゃいます。
いわゆる別院や一般寺院の配置に似ていますね。
明日15日は14時〜の逮夜法要で御門主のご親教があります。
16日は御満座(最終日)。
いつまでもこんな状況が続かないよう、願うばかりです。
お近くの方はぜひご参拝ください!
本日はありがたいことに、1日で二つのお寺の落慶法要に出席してきました。
私自身は記憶にありません。
午前中は、三河安城の真宗大谷派 西心寺様。
築年数による老朽化はもちろんですが、耐震建築ではないということ、
加えて昨年の台風で痛んだ場所があり、屋根替えを含めてのご修復をされました。
仏具のご移動、ご修復を若林にご下命いただき、誠にありがとうございます。
建築業者は、魚津社寺工務店様、久しぶりに社長とご担当にお会いしました。
現在までさまざまなお寺で一緒にお仕事ををさせていただきましたが、
愛知、岐阜、三河地域ではかなりの実績をお持ちです。
大谷派独特の節回しと大声による「阿弥陀経」は迫力がありました。
ご法要のお勤めが終了するやいなや、すぐに三河安城駅へ!
こだま号に、そして名古屋からのぞみ号に乗り換えて一路新大阪へ。
そして、新大阪から地下鉄御堂筋線で終点の中百舌鳥(なかもず)駅まで40分。
(ついてることに、ダイヤが少し乱れ遅れていたので、一本早く乗れました。)
14時のご法要開始ギリギリに報恩寺様へ到着しました!
堺市の報恩寺様は、真宗佛光寺派のお寺様。
今回は御本堂のご修復ということで、弊社に仏具修復のご下命をいただきました。
本当に有り難いことです。
弊社の卯兵衛相談役が現在、本山佛光寺出入業者の会「和心会」の会長。
そこでご住職との出会いがあったとかなかったとか…
ここでは佛光寺派の「阿弥陀経」がお勤めされました。
修復工事を担当された、金剛組の会長さんとも久しぶりにお会いしました。
金剛組さんは日本で一番古い会社、若林は年数では足元にも及びません。
報恩寺様の坊守様(ご住職の奥様)にとてもよくしていただいているようで、
担当のH君は幸せです。
帰りは娘さんに中百舌鳥駅まで送っていただきありがとうございました!
私は、一日に二ヶ寺の法要に出席させていただくという、幸せな社長です。
お寺様にはもちろん、営業担当にも感謝しかありません。
これからも多くのお寺様によき仕事を届けられるよう、
一つでも多くのお寺様とご縁をいただけるよう邁進していく所存です。
チャレンジし続けるこれからの若林に、どうぞご期待ください!
先日、ご新築でご縁のあった愛知県、福谷寺(うきがいじ)様へ行って参りました。
本来ならば、盛大に落慶法要を勤められるところでしたが、コロナで延期に。
今回は関わった業者を呼んでいただいて御本尊の遷座・入仏法要となりました。
遷座については、「お輿」を使って御本尊阿弥陀如来を移動、
H部長と担当のF君が額に汗をにじませながらお手伝いさせていただきました。
庫裏の内仏から本堂の御宮殿に滞りなく移動され、無事に終了いたしました。
その後、お世話になった建築業者さんとともにお寺から感謝状をいただきました。
いつもながら、社長は本当にズルいお役目です。
みんなが頑張ってくれた最後に、ご住職からいただくのが私とは…
いつもながら営業担当と製作担当に心から御礼と感謝を申し上げます。
福谷寺のご住職、皆さん、ありがとうございました。
それにしても、屋根の流れが大変美しい御本堂です。
真宗の本堂は決まり事が多いので、ご経験の少ない建築業者さんであると
なかなか説明が難しく、ちょっとしたことでも現場での打ち合わせや調整が必要です。
今回はスムーズに納品できたと喜んでおります。
神谷組工業、田口建築の皆様、ありがとうございました!
今後も福谷寺様とご関係の皆様の益々のご発展とご多幸を念じております。
浄土宗総本山 知恩院は13日、宗祖法然の座像(像高64cm)を、
法然上人御堂から南側に隣接する御影堂(みえいどう)に移す遷座式を営んだ。
御影堂の半解体修理の完了に伴う儀式で、
2011年以来、9年ぶりに本来の場所に安置された。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、式には山内の僧侶のみ約50人が参列。
念仏と木魚の音が響く中、台座上の法然像が僧侶に担がれて入堂し、
真新しい金箔が輝く宮殿に納められた。

(14日の京都新聞より)
ということで、
関係者以外は入れない中、外からなら大丈夫ということで行って参りました。
冷たい雨の降りしきる中、伊藤唯真ご門跡を先頭に僧侶が御影堂へ御入堂。
その後を4名の僧侶に担がれながら、御像は廊下をゆっくりと進まれました。


(画像はM井さん提供)
無事に元へとお帰りになられ、私たちもホッとしているところです。
既に御影堂は参拝できる状況になっていますが、やはり人は大変少ない状況、
法然さんなら、この事態をどのように感じられるでしょうか。
昔の疫病はコロナどころではなかったように思います。
また、法然さんが生きた時代は、多くの戦や治安の乱れ、
さらに天変地異などの異常気象で、人々の間に不安と絶望が蔓延していました。
幾多の困難を乗り越え、み教えを広められたことが今の人をも救っているとは
本当に素晴らしいことだと思います。
ぜひ、荘厳輝く知恩院さん御影堂へご参拝ください。
「知恩院御影堂(みえいどう) 修復終え壮麗」
知恩院(浄土宗総本山)の国宝・御影堂が9年におよぶ修理を終え、
近く再び参拝者に公開される。
建物を半解体しての大規模修復は徳川家光による1639年の再建以来初めて。
耐震補強をする必要がないほど丈夫な建物であることが分かったほか、
導師の頭上にかざられる仏具「人天蓋」の製作年代が判明するなど、
新たな発見が多数あった。

さて、初代御影堂は関ヶ原合戦後、浄土宗信者である徳川家康によって
1603年に造営され、その30年後の1633年に火災で焼失しています。
再建後は大小4度の修理がなされ、2002年に国宝に指定されました。
中央に吊られている修復された「人天蓋」は、御影堂再建時1639年の製作。
傘の部分は金具で覆われていて、和幡の部分、下がりの飾りも金具です。
両脇の「幢幡」は今回ご新調され、“世界最大級!” 巨大な姿を現しました。
幢幡の木部は総尾州檜造、漆塗り、金箔押し、
金具部分は水銀鍍金といういずれも伝統技法で仕上げられています。
「将来再び修復が行われた時に
『あの時代の人はいい仕事をしていた』と言われるよう力を尽くした」
と若林工芸舎の新谷社長のコメントが載っています。
まさに総力を上げて力を尽くした今回の修理事業、
内装工事を含め、良き仕事を100年後に残すことができたと思います。
内部に入ると、空間の大きさに圧倒される御影堂。 ぜひご参拝ください!!

この度「寝殿」のご改築に際して、若林がお内仏を納入させていただきました。
ご下命をいただいたことに心より感謝を申し上げます。


本来ならば大々的にご法要をお勤めになるはずでしたが、
昨今の状況により関係者だけがお集まりの静かなご法要となりました。
御門主導師のもと勤行の後、総長より設計、建設、仏具関係者に感謝状の贈呈。
私は社長として、本当にズルいお役目です。
本山佛光寺様の出入り業者の会は「和心(わしん)会」。
現在、弊社の卯兵衛相談役が会長を務めています。

現在までも和心会の一員として、御本山大師堂のお内陣修復や門信徒会館お内仏、
粟田口の佛光寺本廟の納骨堂など、多くのご下命をいただきました。
これまでご縁を繋いできた先人にも感謝しなければなりません。
この先も誠実な仕事をし続けることで、永くお付き合いさせていただければと思います。
御本堂耐震補強に伴う修復工事の起工式が執り行われました。


今回は、御本尊の阿弥陀如来が本堂から庫裏の内仏へ移られる
「御動座」の準備と進行をさせていただきました。
(若林でお輿をご用意して、阿弥陀様にお立ちいただく形をとっています)
お手伝いの役員の皆様、ありがとうございました。

最初にご縁をいただいたのが昭和53年といいますからかなり古いお話。
御本堂の仏具修復から御内仏、納骨堂までご下命をいただいています。
卯兵衛相談役はじめ歴代の営業担当者がみんなお世話になっているお寺様です。
またご親戚のお寺様にも多くご縁をいただいており、
本当にありがたい事であると感謝を申し上げる次第です。
ご縁を継続してきた若林の先人にも併せて感謝しなければなりません。
建設業者様に引き続いた私の挨拶でも、その辺りを申し上げました。

さて、これから御本堂修復のお仕事が始まります。
お寺様の期待以上のものを納められますよう進めて参りたいと思います。
担当のY君、よろしくお願いいたします!
開明社とは御本山西本願寺出入り業者の会のことです。
新型コロナウイルスで世界が縮小ムードの中、多くの社員が出席されました。
場所は伏見の「魚三楼」さん。


歴史ある京料理のお店で、創業250年を数える名店です。
おそらくこの時期に大きな宴会をされることは少ないと思いますが、
ちょっとメディアが騒ぎ過ぎではないでしょうか。
今回、議長を依頼されて議案の審議をさせていただきました。
こんなところにJCで培った経験が役に立っています…

ということで、今回はさすがに御本山からのご出席はなく、
社員だけでしたが和やかに過ごすことができました。

今回理事長が交代され、創業400年の負野薫玉堂さんへ。
歴史ある開明社の一員として、
今後も御本山とともに歩む体制を築いて参ります。
その中に毎月「御影堂(みえいどう)ニュース」のコーナーがあります。



(ユニフォームに若林工芸舎の名前が見えます)
3月号の内容は、幢幡(どうばん)の納品!
若林工芸舎が設計し新調させていただいたこの幢幡、
明治14年に作られたものがあったのですが、今回新調され6.2m、重さ400g。
間違いなく世界最大級となっています。
2年前に木地の状態で一度吊り下げてバランスを確認しています。
もともとの吊り元は、小屋組の梁に巻きつけてありましたが、
今回、その吊り金具一式も新しく作り直しました。
何から何まで大掛かりです!
100年先までは、間違いなくこの御影堂に吊られていることでしょう。
また50年後、100年後の修理には、若林が関わっている(いたい)と思います。
壮大なタイムトラベル的なお話ですが。
これから4月の落慶法要に向けて着々と準備が進んでいきます。
施工業者として、今から出席させていただくのを楽しみにしています。
コロナウィルスが早く収束してくれるよう祈りつつ…
「御正忌報恩講」はいつものように1月9日から16日まで1週間、
西本願寺御本山で執り行われました。
出入業者である「開明社」は期間中毎日、お斎の接待に行くことは
前回のブログでも取り上げたとおりです。
15日の夜、16日最終日の早朝にはそれぞれ
「御点心の儀」と「御斎の儀」が行われ、全国各講の代表者が
御門主を囲んでの儀式に臨まれます。

そうして、ほんとの最終は、我々「開明社」社員が御本山職員さんから
お斎の接待を受けます。



本日は「開明社」の打ち上げで、「お斎」接待の関係部署職員含めての懇親会が行われました。
明日は法要を仕切る「式務部」の打ち上げ、100名規模の宴会が行われます。
これほどの人数が働かれる御本山は、京都でも他にはないと思います。
全国でも最大規模の門信徒数を誇る西本願寺さんが
これからもますますご発展されますことを念じてやみません。
皆様、おつかれさまでした!