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朝に礼拝 夕に感謝!
京都にある老舗仏壇・仏具店から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
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問題には答えがある。
芳村 思風(よしむら しふう)先生、日本の哲学者です。

たまたま教えていただいて言葉を読んでいたのですが、
しっくりくるものがありました。

今、新たなチャレンジをしている私(会社)にとっては、
本当に有り難い勇気づけられる言葉です。
他人になんと言われようと、信じて進むしかありません。


芳村思風一語一会 vol.3660

☆☆☆☆☆☆☆
すべての問題や悩みには
必ず何らかの答えがある。
だから大切なことは
あきらめないことだ
☆☆☆☆☆☆☆

問題には、答えが必ずある。
乗り越えられないものは何もない。
乗り越えるための答えは、生まれながらにして潜在能力として命の中にある。
繰り返し、繰り返し挑戦したとき、潜在能力が目を覚ます。

問題と答えは、セットになっている。
考えているだけでは、問題は解決しない。
肉体を使って行動すること。
理性を使って考え抜いて、さらに行動すること。

あきらめないこと
長い人生だから失敗はする

あきらめない限り
失敗の人生はない

やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・


…いかがでしょうか。

斎藤一人さんに言わせると、

自分に起きることは、自分で解決できる。
これは、本当のことなんです。
誰もあなたに「戦争のない世界にしろ」とか
「世界一のコンピューターを作れ」とか言わないよね。
それは、あなたに起きる問題ではないからです。
今、あなたに起きている問題は、やる気を出せば乗り越えられる。
やってみたら、ひょいっと乗り越えられたりするんです。
「やってやれないこと」なんて、ひとつもないんです。

ということです。


人間は、この人生でやるべきことを自分自身で決めてから生まれてきている。
行動という修行によって、それが乗り越えられるようにできている。

挑戦しないのは、自分が決めた人生の修行の放棄である。
とまでは言いませんが、考えてばかりいても解決することはあり得ません。

あきらめない限り、失敗はない…
ご関係の皆さん、みんなの幸せのためにきばって参りましょう!!


両陛下と「象徴」
先日の京都クオリア経営者塾は、
細胞生物学者であり、歌人でもある永田和宏氏のお話でした。
宮中歌会始詠進歌選者として、平成天皇とも親しくされていたようです。

お題は「両陛下の歌から見える『象徴』の意味」

今は上皇となられた平成天皇・皇后両陛下の短歌をいくつか紹介されて
互いを思い合う“相聞歌(そうもんか)”が多いと説明されていました。


陛下は、憲法に書かれた「象徴」という答えのない言葉を
一から考えてこられた初めての天皇陛下です。

民間からの初お妃、美智子様と共に“初めて”を多く体現してこられたことは、
戦後の天皇のあり方を問うものばかりであったことと思います。

「象徴」はあることでなく、なすこと。
被災地へ行かれることで、被災地に寄り添う。

直後に行かれるのはよくある話として、報道されなくなってきた時期、
すなわち国民が忘れかけている時に陛下が被災地に行かれることで
メディアも再び注目し、これが現地の安心感に繋がるということでした。

お父上である昭和天皇が戦争責任を問われたことを目の当たりにされ、
権力は利用されるものと実感されていたようです。

初の沖縄ご訪問では火炎瓶が投げ込まれ、イギリス訪問の際には、
イギリス兵の家族に背を向けられるという体験もされました。

その後も海外戦地へ積極的に赴かれ、慰霊されているお姿を拝見すると、
いかに戦争へのさまざまな思いをお持ちなのかがよくわかります。


「象徴」という難しい言葉を考え続けてこられた平成天皇陛下、
これからは美智子妃殿下と共にゆっくりとお過ごしいただきたいものです。


51:49の決断
いつも「クオリア経営者塾」でお世話になっている
堀場製作所会長兼CEOの堀場 厚氏。

いつもおっしゃっていることが
今月の「日経ビジネス」に掲載されていましたので、ここにご紹介します。

経営者の器が最も試されるのが、「51:49」の決断。

「7:3」や「6:4」でどちらが正しいかが見えているのなら
それは担当する役員が決めればいい。
答えがはっきりしない状況でも自信を持って勝負が出来るのが本当の経営者。

それはバクチではない、経験に基づく判断。
自ら現場を歩いて集めた情報とブレない価値観に基づいていれば悩むことはない。

堀場さんは、M&Aのことをおっしゃっているようですが、
新規事業でも同じようなことがいえるのではないかと思います。


最終決定の判断は経営者しか出来ません。
そのための役職ですから、判断や決定が出来ない方は即刻退くことです。

社長は最終責任者ですから、他の誰かの責任にすることはできません。
会社で起きることすべての責任は社長にもあるのです。
ですから責任を他者にすり替える経営者もダメですね。

堀場さん曰く、
最近の日本企業は「時間を買う」ために海外企業を買収するケースが増えて
いるということだが、勇気のいる立派なケースもある一方でどこか違和感を覚える。
投資銀行やコンサル会社ばかりが目立ち、主役が決めているようには思えないと。

一部上場の大企業がトップ交代と共に責任まで消えてしまうケースは多く、
社長が5年位で交代してしまう人事では、短期的な計画しか立てられません。
しかも前任者の否定から入る(笑)

オーナー企業のいいところは、10年以上の長期計画が立てられ、
責任ある人がそれを実行が出来ることです。
これは堀場さんも常々おっしゃっています。

ギリギリの決断をし、責任を引き受け、次世代に引き継いでいく。
覚悟を持ったチャレンジする経営が問われる時代となっています。



白鳩さん企業見学会
商工中金さんにお声がけいただいて、
京都に本社がある「株式会社 白鳩(SHIROHATO)」の企業見学会へ。

https://www.shirohato.co.jp/

女性を中心とする下着などのインナーウェアをネット販売されています。
現社長のお父上が下着の店舗販売をスタートされ、今やECでは日本のトップへ!
私も、マラソンウェアやパンツなど時々利用させていただいています。

Eコマース(ECサイト)という事業領域で持続的な成長を目指し、
東京証券取引所JASDAQ市場へも上場されていて、年商は約56億円。
海外のECサイトにも積極的に出店されています。

楽天市場11年連続ショップ・オブ・ザ・イヤー
「インナー・下着・ナイトウェアジャンル賞」
5年連続「インナー・下着・ナイトウェアジャンル大賞」受賞

Yahoo!ショッピング インナー・ルームウエア部門
「年間ベストストア2018」大賞受賞

などなど、その部門での年間トップを連続して取られています。

倉庫と発送のシステムを見せていただきましたが、
1万2千点もの商品(下着)が入ったカゴが番号ごとに整然と並べられています。

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(撮影専用スタジオです)

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(広々としたオフィス。全員前を、一定方向を向いているということだそうです)


1日に発送4000~5000点、多いときは7000~8000点という
とんでもない数を毎日出荷されています。

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それにしてはこのエラーの少なさ!!


池上社長のお話で一番印象に残っているのは、この写真です。

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ローマのバチカン、コンクラーヴェ※に集まった人々。
※「教皇選挙」を意味する言葉で、ローマ教皇を投票で選出する手続きのこと。

この違いがおわかりになりますか?と池上社長。
iPhoneが登場したのが2007年。
瞬く間に世界に普及したこのiPhoneは世界の人々の意識を変えました。
ほぼすべての人が写真を撮るのにiPhoneを構えているのです。

ということは、
iPhoneでほしいものを買うことは今後も世界中で起こるということです。



村上憲郎・グーグル日本法人元社長のコラム

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戦後から復興した日本社会の仕組みは“オプトイン”なんです。

簡単に言うと、たとえばある新しい機能が出てきたときに基本的にはみんなが使える
ようになっていて、使いたくない人は使わなければいいという仕組みが“オプトアウト”。
ところが、日本は新しいことが起こると先回りして心配をし、
原則許可ではなく、原則禁止をしますよね。

新しいことは基本的にはやらない方向で進んでいくのがオプトイン社会です。
しかも日本は検討に検討を重ねたとしてもやらないことが多いです。

一方、アメリカはオプトアウト社会の典型で、新しいことはとりあえずやってみて、
やっていく中で禁止事項を作るなど修正をしていきます。
この時代にオプトインのやり方のままでは絶対に後れをとりますので、
今後の日本はいかにオプトインからオプトアウトの体制に変えていくか
ということが重要になります。


日本人の気質が世界で遅れを取っているということになりますね。

この話と少しずれるかも知れませんが、
京都でもよくある話として、新しくやるべきことが目の前にあるときでも、
やらないといけない、とか、やるべきなどと、口でいう人は多いのですが、
実際にやる人は10人中1人。
とりあえずやってみる、というよりも、まずはやる人の動向を観察している。
そしてうまくいきそうだと思ったら動き出す。

とりあえずやってみるには、もちろん人や時間やお金の問題がついてまわる
のですが、特に年配の経営者では“知識がない”“わからない”ということも
相まって、やってみないことが大半です。
そこがネックだということを、経営者ご本人がわからないとなりません。



今回は白鳩さんに訪問させていただいて、
やはり行動がすべてなのだと学ばせていただきました。

池上社長がゼロから突き進んでこられた状況はまさにオプトアウト。
これからもますます世界に向けてインナーウェアを発信されていくことでしょう。

我々の目指すべき姿の一つだと思います。
ありがとうございました!


ゴルフ部の新入生歓迎会!
同志社大学体育会ゴルフ部の「新入生歓迎会」がありました。

いわゆる”新歓コンパ”です。
私は今回、OB・OG会のお役目として出席させていただきました。
大学1年生というと17才~18才ですから本当に初々しい!

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私達の時代(三十数年前)は、とにかく先輩が”絶対者”でしたから
従わないということはあり得ません。
とにかく厳しく扱われたという印象があります。
もちろん今はかなり上下関係もソフトになってきたと感じます。

誤解を恐れずに言うと、
当時、体育会は恐れを植え付けるところではないかとさえ感じていました。
ゴルフ部はまだマシな方だったとは思いますが…

今だったら”パワハラ”で大問題となりますね。
不思議なもので卒業後は笑い話になることが多いのですが。


さて、本年は男子5名、女子5名の計10名が入部しました。
スポーツ推薦入学を含め、経験者(今どきは小学生からやってる子が多い)
も多く、個人戦も団体戦も試合は期待できるのではないかと思います。

最近はジュニアゴルフ経験者として、ゴルフだけを目的として入学させる学校も
多いと思います。その人たちが学校から優遇される話も聞きます。
よほどの気持ちが強かったらいいのですが、大学にいるのに授業には出なくていい
という環境がいいとは全く思いません。
ましてやプロの養成所でもありません。

アメリカの大学では、成績が悪いと試合に出してもらえません。
しかし、それが学生としては当たり前のような気もします。


さて、同志社大学体育会ゴルフ部は現在日本一を目指して練習に励んでいます。

監督はプロゴルファーでもある長田敬市先輩。
コーチは男子がシニアツアーで活躍中の水巻善典プロ、女子は小田美岐プロ。
いずれも一流の選手の方々です。

指導者に恵まれた環境では、やった人は必ず伸びていきます。
ゴルフの上達は、詰まるところ練習するかしないかなのです。

4年間ゴルフ部にいて、良いスコアを出せないとすれば、
それは練習していないから!としかいいようがありません。

あっという間の学生生活の中で、ゴルフ部を選んだ新入生諸君には
さまざまな誘惑はあるとは思いますが、まずは勉強、そしてゴルフに精一杯
打ち込んでいただきたいと思います。


がんばれ同志社ゴルフ部!!


人格を高めること。維持すること。
本日は稲盛和夫氏の言葉です。

スポーツに練習が必要なように、心の状態にも練習が必要なようです。
松下幸之助さんも「自己観照」という言い方をして、
常に自分を客観的に見ることを勧められています。


人格を高め、維持する

一般には、人間のあるべき姿などは一度学べばそれで十分だと思い、
なかなか繰り返し学ぼうとはしないものです。
しかし、スポーツマンが毎日肉体を鍛錬しなければ、その素晴らしい肉体を
維持できないように、心の手入れを怠ると、あっというまに元の木阿弥に
なってしまいます。
「人格」も、常に高めようと努力し続けなければ、すぐに元に戻ってしまいます。
ですから、あるべき人間の姿を示した、素晴らしい「哲学」を
常に自分の理性に注入し、「人格」のレベルを高く維持できるように
努力し続けなければなりません。
そのためには、自分の行いを日々振り返り、反省することが大切です。
学んできた人間のあるべき姿に反したことを行っていないかどうか。
このことを厳しく自分に問い、日々反省をしていく。
そうすることによって、
素晴らしい「人格」を維持することが出来るようになります。


いかがでしょうか。
私は間違っても人格者ではありませんが、常に人格を磨いていたいとは思います。
学んできたあるべき姿に反することもあるでしょう。
そこを厳しく問い、反省をしなければ人間(魂)の成長はありませんね。
私も反省することは山ほどありそうです。

人として、自分を振り返ることを“くせづけ”することも必要なのでしょう。


企業にとって大切なこと
京都銀行 本店営業部さんの「経友会」。

今回のご講演は、関西ローカル局でコメンテーターとしてご活躍の
関西学院大学教授 佐竹隆幸さんでした。

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中学一年生までは大阪料亭のぼんぼん!専属の”ばーや”がいた。
昭和48年の第一次オイルショックで節約が蔓延し、連日賑わっていた料亭から人が消えた。
そこを境にこの料亭は…
中学三年生で一家離散のようになってしまい、
高校から自分で稼ぐ生活がスタートしたということでした。


「地域にとってなくてはならない企業になること。」

企業にとって重要なこと、今までは「CS(顧客満足)」であった。
すべてはお客様のために!という考え方。
しかし、最近は「ES(従業員満足)」が重要視されていて、
ESが向上すれば自ずとCSは高まる。


これについては、弊社の経営理念と合致するものがあります。

若林グループの経営理念

私たちは
関わる全ての人々の「幸せ」と「心のやすらぎ」を追求し、
豊かな社会の実現に貢献します。

(1)「関わる全ての人々」とは、まず従業員、そして職人、出入業者、お客様である。

(2)「幸せ」とは、物心両面の幸せのことである。まず従業員とその家族が
「幸せ」でなければ、お客様、職人、出入業者の幸せは達成されない。
「心のやすらぎ」とは、我々が商品・サービスを提供することにより、
お客様はじめ関わる人々が感動し満足されるとともに、穏やかな気持ちを
感じてもらうことである。
お客様への「幸せ」と「心のやすらぎ」の価値提供がフィードバックされ、
従業員、職人、出入業者へと循環していく。
流れの根底には「感謝」の気持ちが宿っているのである。

(3)「豊かな社会の実現」とは、関わる人々が「幸せ」と「心のやすらぎ」を得ることで、
より精神的に豊かな社会を実現していくことである。
若林の存在と発展が、社会に有益な影響をもたらすものと確信する。

ということになっています。
特に(2)は前述したESとCSの関係を表していると思います。

ESを高めるには、CSR(企業の社会的責任)を果たし、人材育成を重視する。
社員にとっても、顧客にとっても、業界(職人含)にとっても、地域にとっても、
なくてはならない企業になることが大切なのです。

この考え方こそが近江商人の「三方よしの経営」です。
ES(売り手)CS(買い手)CSR(世間)ということになります。

従業員のモチベーションを高め、顧客が最高の価値と認める製品を創造し、提供する。」
この「顧客価値創造経営」実現していくことが大切であると。


至極ごもっともな素敵な講演内容でした。納得させられました!


「ものづくり」の考え方
今の伝統工芸は、ほとんどが明治時代に制定されたものである。

明治初期に日本の各藩から生産品を集め、ヨーロッパの博覧会へ出展した。
これが日本の伝統工芸品のもととなっている。
現在では特別な製品のように扱われているが、当時は日常的な手工芸品で
高級品ではあっても普通に使用するものであった。

京仏壇・京仏具は今でも職人の手作業でものづくりをしている。
木地、彫刻、漆、金箔、かざり金具、彩色、蒔絵、鋳物など。

寺院は本堂の大きさによってすべて形状や大きさが違うので、
一つ一つの仏具が受注生産になる。量産にはならなかった。

家庭用の塗(漆・金箔)仏壇は、畳や鴨居の寸法に合った規格品であったため、
低コストを求めて国内の他産地や中国へ製造が移った。
その価格(安価)が標準化してしまったため、
結果的に国内仏壇産地の製造が衰退し、生産地が空洞化してしまった。


さて、企業が長く「ものづくり」を続けていくためには
企業の考え方(理念や目的)がとても重要になる。

若林の経営理念(企業理念)は、
社是は「朝に礼拝 夕に感謝“合掌の心”」。
理念は「関わるすべての人々の幸せと心のやすらぎを追求する」。
すべての人々とは、従業員さん、職人さん、出入業者さん、そしてお客様。

もし、価格だけを追い求めて京都の職人を離れ、製品の内容をおろそかにすると、
結局、従業員が自信を持って販売できなくなる。
京都の職人に仕事が回らなくなり、職人が廃業、後継者もいなくなる。
お客様に感覚が伝わり、若林にご依頼いただく意味が徐々にわからなくなる。

いずれも皆が幸せになれない、心のやすらぎへはほど遠い。

市場が価格競争により安値化してしまっているなら、
そこから思い切って離れる勇気も必要である。
効率だけを追い求めていては、長続きしない。
適正な利益がないと企業は存続しない。

ものづくりの製品は、自信を持って勧められる製品でないといけない。
販売者、生産者、設計者が自ら考え、生み出したものには価値がある。

“ほんまもん”とよく言われるが、“ほんまもん”とは何か。
伝統産業でいうと、経済産業大臣指定の「伝統的工芸品」など、その昔に
決められた技法に縛られたものをいうこともあるが全く本質ではない。

“ほんまもん”とは、人間の心の中にあるもの。
良きものを作ろうとする意識であり、気概であり、自分を表現するものだと考える。
そこから生まれてきた「カタチあるもの」が“ほんまもん”になりうるもの。
思いが製品を作るといっても過言ではない。

100年前に曾祖父が納品した仏具が修復で京都へ戻ってきて、
100年後に従業員やひ孫である私が見て評価している、ということが最近あった。
ここで”ほんまもん”かどうかがわかるなんて恐ろしい話。
時を越えて評価されるなんて、絶対手が抜けない。

逆に文化財修理では、前回の他社のひどい修理作業が露呈される場合もある。


長く続けていくには、思い切った方針転換も必要なときがある。

明治から100年以上、同じ形状、同じ製法で生産されてきた京仏壇も
ようやくどっぷりと変化の時を迎えている。
ここに新たなチャレンジの場が現れる。

京都に100年企業が多いのは、長く続けていくにはどうしたらよいか
をその時のトップが真剣に考えてきたから。
時代に応じて拡大、深化しつつ、事業承継のことも常に頭にあったはずである。

京都においては戦火を免れ、長く平穏な時代が長く続いてきたこと、
そして寺院や神社、各家元など、100年以上にわたって固定のお客様が
あったのも、企業が長く続いてきた理由と考えられる。


抜本的に市場が変わってしまったら、あるいはなくなってしまったら、
作る製品自体を変えないとならないのは当たり前の話である。
技術はそのままに、必要とされる市場に方向を変えていくのである。

ものづくり企業は、まさにチャレンジの時。
特に京都の中小ものづくり企業は、新たな市場を求めて
時には体力以上とも思われる大きなチャレンジが必要となるかも知れない。

続けることによって、必ず道は開けると信じて、今行動している。


クリエイター物件進行中!
現在、秋に向けて「デザイナーズ仏壇」が進行しています。

これには6名のクリエイターにわっていただいており、
それぞれ建築家、アーティスト、プロダクトデザイナーなどなど
専門の方々に参加していただいています。

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40才代の若手の方々が中心で、著名な方もいらっしゃいます。

その他にもさまざまなプロジェクトが進行していて、
デザイナーズ仏壇はもちろんですが、京都の職人を見学された
“副産物”として、その他の製作のご依頼も出てきています。
やはり京都の技術はクリエイターさんの心をくすぐるのですね。

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(某アーティストとの火の鳥の製作打ち合わせです)

ここで目的やコンセプトを述べるのは控えますが、
京都の仏具職人さんの技術を、この先どのように応用、転用していくのか、
これがとても大切な考え方だと思います。

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(色漆、彩色等、装飾の打ち合わせです)

京都の仏具店は、お寺さんと密接な関係があり、
今後のお寺さんの動向によっては事業の方針変更を迫られることも出てくるでしょう。

…とまではいかなくても、
先述の京都の素晴らしい職人さん技を世界へ紹介していくには
どのような仕掛けが必要なのか、最近常に考えています。

日本国内では、漆といえば「輪島」、金属なら「高岡」などと
言われることが多いようですが、これは早くから危機感を感じられて
動いてこられた結果だと思います。
メディアへのPRも上手です。

京都は土地柄、いい意味でも悪い意味でも、
自らをそのままさらけ出せない(出さない)ところがあると思います。

しかし、これからは各企業やお店がそれぞれに新たなチャレンジをし続け、
その情報を共有していかないと、
この先の京仏具職人さんの技術の発展、展開は望めないと思うのです。


主体性を保つ
パナソニックには毎日、幸之助氏の一日一話というものがあります。
そこに響く言葉があったときはここで紹介させていただくことにしています。



主座を保つ

指導者というものは、どんなときでも、自分みずから、
“このようにしよう”“こうしたい”というものは持っていなくてはならない。
そういうものを持った上で他人の意見を参考として取り入れることが大事なのであって、
自分の考えを何も持たずして、ただ他人の意見に従うというだけなら、
指導者としての意味はなくなってしまう。

要は指導者としての主体性というか主座というものをしっかり持たなくてはいけない
ということである。主座を保ちつつ、他人の意見を聞き、ある種の権威を活用していく。
そういう指導者であってはじめて、それらを真に生かすことができるのだと思う。



いつも部長会議等、諸会議で申し上げるのは、
まず自分がどうしたいのか、どのような意見を持っているのかです。

特に管理職の方が何の意見もなく、私のところに来られて
「この案件どうしましょう?」では問題外なのです。

自分はこうしたい、こう言う意見を持っているという
主体性がなければ、意見を戦わせることはありません。

特に若林佛具製作所は昔から、トップダウンの風潮があって、
メンバーが意見を持ちにくい環境であったと聞きます。

メンバーから上がってきた案件を
上司がやみくもに否定することもあったのではないでしょうか。

私もそこは十分に考えながら動かないとなりませんし、
経営者と管理職、管理職とメンバー間の風通しがよくなければ、
いい会社になるはずがありません。

そこには
常に主体性を持った意見を戦わせる場があることを望んでいます。

若林佛具製作所、若林工芸舎はそれが出来る会社だと思います。


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