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朝に礼拝 夕に感謝!
京都にある老舗仏壇・仏具店から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
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東本願寺さんが重要文化財に!
ついに指定されました。
「真宗本廟(東本願寺)」さんが重要文化財に!


現在の建物は明治期の建立で、我々仏具関係者から見ると、
工芸全盛期!製作のとても素晴らしい技術が詰まっています。

写真にもありますが、
世界最大級の木造建造物である「御影堂」はじめ阿弥陀堂、
御影堂門、阿弥陀堂門、鐘楼、水屋、計6棟が指定されました。

文化庁の答申として「近世以来の伝統木造建築技術による比類な規模と
高い格式を備えた近代の寺院建築群として高い価値を有する」
とあります。

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若林は平成23年の宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要の前後に
御影堂と阿弥陀堂の内陣を修理(いずれもJVにて)、その後御影堂門の金具修理も
文化財修理業者である「若林工芸舎」が施工いたしました。

特に阿弥陀堂は、建立当時の金箔内陣の姿が鮮やかに蘇りました。

東本願寺さんは京都市内で一番、交通の便のいい場所にあります。
京都駅から徒歩10分かからないとは、他の御本山からしたら
羨ましいと思われているのではないでしょうか。

東本願寺さんは“観光”寺院ではありませんから、
拝観料を取って観光客に見てもらうということはありません。

しかし、これから増え続けるインバウンドに対して親鸞聖人の教えを
伝えることにより、「宗教」という側面というよりも「考え方」を示すことが
大変有意義なことだと思います。

毎朝7時半からのお勤めや、英語での法話などによって
京都駅界隈に宿泊している外国人の方々に興味を持っていただくように動いていくことが
取り組みとして面白いように思いますがいかがでしょうか。

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いずれにしましても、出入業者「保信会」の一員として
また、重要文化財指定により一般に勝手には触れない建物となりましたから、
文化財修理のできる業者としても
これからも積極的に関わって参りたいと思います。


北海道でのコンペ
毎年恒例、北海道でのお得意様の会がありました。

「第16回 樹心カップ」

札幌市の證誓寺様は、毎年8月末の日曜日に「報恩講(ほうおんこう)」を
お勤めされています。
浄土真宗のお寺にとっては、宗祖である親鸞聖人を偲び、“恩に報いる”
一年で一番大きな行事であるといっても過言ではありません。

特に北海道は11月以降に雪が降り始めますので、
季節の良いこの時期に「報恩講」をされるお寺が多いのです。


さて、その夜には、「レセプション」が開催されます。
道内のお寺様やロータリークラブのご友人、出入り業者が一同に集まって
30名ほどの懇親会で盛り上がります。

今年が第16回ですから16年目です。
私も初期から参加させていただいていますが、もうそんなに時が経ったのかと。

本当にありがたいご縁です。


コンペ当日は快晴の青空!!

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ここ数日、朝は寒く曇り空が続いていたらしく、
またしても晴れ男の称号?をいただきました。


こうして北海道にお招きいただくのは、ご縁あってのことですし、
そこにはいつも頑張っている従業員の皆さんがいてこその関係なのです。

若林佛具製作所が全国にお得意様があるのは、先人のお蔭です。
感謝の気持ちを常に忘れず行動しなければなりません。

ご住職様、今年もありがとうございました!


ベストファーザー賞in関西2019
先日、青年会議所の先輩がベストファーザー賞を受賞されました。

「ベストファーザー賞 in 関西 2019」

素敵な賞の受賞記念パーティーがありました。

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以前にもこのブログにて紹介させていただきました、木本 勉さん。
「NPO法人 京都家のこと勉強会」の代表としてご活躍中です。

木本 努さん(55)。

10年前、2009年2月にがんで妻富美子さんを突然亡くされました。
45歳で。しかも療養期間はほとんどなかった中で。
子どもは当時、小5の長男、幼稚園の次男、2歳の三男の男三兄弟
家事をしたことがほとんどなく、ダスキン系列会社の社長として
日々多忙を極めていらっしゃいました。
「悲しむ暇もなく、3人の子どもとどう生活していくか不安でいっぱいだった」
と振り返っておられます。

代表取締役主夫として“グリーフケア”に取り組まれる中、会社は退職。
その後、様々なご縁で講演を開始、今年は72回となる予定だそうです。

収入が社長時代を超えた!と笑っていらっしゃいました。

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昨年体験本を出版され、そして今回ベストファーザー賞。
目指すべきは映画化!と配役まで決めて意気込んでおられます。
今の雰囲気で行くと、本当にに映画になるような気がします。

そして、まわりには木本さんを応援する人たちで溢れています。


起こった出来事を前向きに捉え、進んでいかれる姿はとても勉強になります。
なかなかできることではありません。

これからも応援し続けていきたいと思います。



ずれて造られた二条城!?
「ズレて造られた二条城」という記事がありました。
二条城は「大政奉還150年」、現在は京都市の重要な観光スポットであり、
ソフト面でも観光モデルケースとなっているため、大変力が入っています。

弊社(若林工芸舎)が重要文化財の「唐門」修理に関わった二条城。
その後、見学入口でもある「東大手門」修理も関わらせていただきました。
話題性があって有り難いことです。

二条城map

(以下抜粋)

二条城は京都の街の中心にあり、
世界文化遺産として見るべきものが沢山あります。
いつも多くの観光客が拝観に訪れる市内屈指の観光スポットです。

狩野探幽が24歳という若さで狩野派の棟梁として手掛けた
二の丸御殿の豪華絢爛な襖絵はとても迫力があります。

江戸時代初期の茶人で作庭家の小堀遠州作の庭園は見るものを圧倒し、
徳川将軍家の強大な権力が伝わってきます。

二条城は、徳川家康が権力にものを言わせ、
1602年に各地の諸大名を総動員して築城されました。
幕府の御用絵師集団の狩野派が絵を描き、
当時を代表する作庭家小堀遠州が庭を造り、
諸大名に各地の名石を献上させた完璧な城です。

しかし二条城はなぜか南北に走る路に対して軸が約3度東に傾いています。
その様子は、地図を見るとハッキリと分かります。

二条城が建てられる700年以上前に桓武天皇によって平安京が造営されました。
この時、北極星を目印に方位を決めて碁盤の目の路を造営しました。
縦に走る路は、南北の軸に対して平行に造られています。

家康が二条城を造営した時は、キリスト教が日本に伝来し、
宣教師が来てルネサンス期の最新の技術が入ってきた時代です。
これがズレの原因になってしまったのです。

二条城は、お堀の東側を南北に走る堀川通りに対して東に約3度傾いています。

北極星がある方向が真北(しんぽく)であるのに対して、
方位磁石が指す北を磁北(じほく)といいます。
磁北は時代と共に変化し、1600年頃は真北から東に3度ズレていたそうです。
現在は、真北から西に7度傾いているようです。

北極星の方向である真北と、
コンパスが指し示す磁北の差を偏角(へんかく)といいます。

江戸時代には、2種類の北がある事にまだ気付かなかったようです。

家康は、最新技術(当時の)を使って測定しているのだから、
平安初期に造営された南北に走る路の方がズレていると思ったことでしょう。



私も、以前からなぜ二条城の敷地が傾いているのか不思議でした。
なるほどその時代によって「北」の概念が違っていたのですね。
しかも刻々と「磁北」は動いている

大変興味深いお話だと思います。


令和元年の大文字送り火
今年は、ちょっと違った鑑賞でした。
本当は鑑賞するではなく、手を合わせるだと思いますが…
もちろん大文字焼きではなく、大文字送り火です。

うちの裏山は「法」の字で、毎年うちの隣の実家から“山火事”を眺めています。
人が動いてるのまでよく見えます。

8時5分になると、「ハイ!点火〜」の掛け声が松ヶ崎山に響きます。


で、
今年はちょっと実家を離れて「妙」の字を見に行ってみました。
正面に位置する宝池自動車教習所さんの教習コースには、
たくさんの人が座っていて外にも溢れていました。
毎年このように一般解放されているようです。
太田くんお世話になりました!

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(日中の写真です)

「妙・法」の点火は同じ時刻なので、急いで「法」まで戻りました。

チャリでもかなりの距離があります。
9時まで通行止している松ヶ崎旧街道は人がいっぱいなので
北山通りをひたすらに!


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今年は「妙・法」両方を見ることができて満足でした。
「南無 妙法 蓮華経」二つで一つのお山ですから。

そう、もともと松ヶ崎は日蓮宗の村だったのです。
無形文化財に指定されている「松ヶ崎題目踊り」も有名です。

京都は本当に奥が深い。
この地域だけでも相当ストーリーが語れます。

大文字五山送り火… 今年は台風一過のもと、無事にお帰りいただいたでしょうか。



令和元年のお盆!
お盆中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は台風10号の影響で山陽新幹線が一日運休。在来線も運休や遅れ。
その他、空の便もほとんど動いていませんでした。
そして、夕方から風が強まり、夜中はかなりの豪雨!
京都本店は本日午前中のみ営業で、午後は閉店いたしました。

弊社の関連会社が運営するECサイトのネットショップ「なごみ工房」も、
お盆が終了するまでは毎日、盆提灯や線香などの出荷に追われていました。

それだけご注文を頂いているということですから有り難いことですね。


さて、このお盆中も職人さんは動いていただいています。

現在「デザイナーズ仏壇」の製作中で、6名のデザイナーやアーティストとともに
“レゾンデートル”プロジェクトが動いています。
※レゾンデートルとはフランス語で「存在意義」。弊社の敏腕プロデューサーが命名しました!

9月中旬に撮影に入るため、かなり急ピッチで製作作業が進めないと間に合いません。
お盆だからといって休んでいる場合ではないのです。

本番の10月18日から「東京デザイナート」に出展が決まっているため、
それまでには、計画通り“すべて”を仕上げなければなりません。

製作はそれだけではないのですが…


そして、間もなく締め切られる京都府の「補助金」申請のために
申請書を作ってくれている弊社スタッフも出勤しています。

上記の「デザイナーズ仏壇」をはじめ、海外事業など新たなチャレンジが複数に
渡って動いている現在、さまざまな試作がいくつも同時進行しており、
その度にコストが掛かります。

作ったことがないものが多いので、職人さんもやりがいはあるものの
悩みながら、考えながらの製作となり、コストや見積も事前にはわかりません。

これを回収していこうと思うと、早く販売を仕掛けて動かなければならないのが商売
というものですが、とにかく弊社が今まで扱ってきたものではないため、
また販売ルートも全く違うので計画が難しいのです。

行政の補助金については、いただけるものなら全部いただきたいくらいです(笑)
現在、若林が取り組んでいることは、必ず京都の伝統工芸の将来につながる事業です。
京都府さん、よろしくお願いいたします!


ということで、今年のお盆は有り難いことに出勤しております。

この先も若林が世の中のお役に立てるよう、がんばって参ります!


大文字「六山」送り火!?
毎年8月16日、20時より順次点火される「大文字五山送り火」。

お盆に帰って来られた魂(御霊)を再びあの世へと送り出すための「送り火」
ということで、”大文字送り火”と呼ばれています。

「大文字焼き」とおっしゃる方もいますが、
山焼きやお好み焼きのように聞こえますので((笑))「送り火」と言うようにしたいものです。
京都の人からは特に言われますよ!

さて、文献によると、
明治時代までは「い」「蛇」「長刀」などといった文字も存在したようです。
昔は13もの山で送り火が行われていたとも伝えられています。
明治時代に明治政府の近代化政策によって祇園祭と送り火の禁止令が出されています。
その10年後に祇園祭と送り火は復活されました。
とあります。

そして、その「い」の記事が12日の京都新聞に掲載されていました。

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明治時代に途絶えている「い」について、
京都市左京区静市市原町の向山にて火床が確認されているとあります。
市原は、京都市内から鞍馬山へ行く途中ですね。

記事によると、市原の山腹で明治30年代頃までは「い」の字が点火されていたようです。
古い時代は山裾の近いところで点火されていて、その後、市内からよく見えるように
山腹へ移動したのでは?と想定されています。

京都は昔から行われていることについて、不思議なことがたくさんあります。
もちろんそれぞれに意味がありますから、「京都は奥が深い!」ということになります。

京都人ですら理解できないその奥ゆかしさを知れば知るほど、
京都はまだまだ観光客のターゲットであり続けるのだと思います。


さて、16日夜、台風一過の送り火となりますでしょうか?


文化遺産・施設総合展
先日、といいますか7月になりますが、
東京ビッグサイトにて「第5回文化遺産・施設総合展」が開催されました。
若林グループの文化財修理を担う会社「若林工芸舎」が4年目の出展をいたしました。

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(写真提供はすべて沙々木君)
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これまで、出展ブースメインの職人実演として、掛軸修復や彩色補彩を
お見せしてきましたが、今回は錺(かざり)金具の彫金実演。

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京都の若手彫金師、島田さんにお越しいただきました。
当日は、銀の指輪に彫金を施す“彫金体験”も開催して、盛り上がりました。

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さて、「文化遺産・施設総合展」とは

最新技術の提案で、歴史的価値のある遺産の継承に繋げる専門展示会です。
文化財の老朽化や地震などの自然災害により、文化財を継承する新たな
ソリューション技術の導入が必要とされています。
日本の歴史的遺産を次世代に継承する技術を発信する場として、
また、その文化遺産を活用することによる新たな地域産業の振興を目指し
本展を開催します。

伝統建築修復技術や美術工芸品修復技術、免震・耐震対策、空調、防災・防火対策、
測量調査、非破壊検査機器、観光サービス、地域活性化ソリューションなどに関する
製品やサービスが出展します。


「若林工芸舎」の展示、実演が最新技術かどうかは疑問ですが、
この技術が歴史的価値のある文化財、遺産の継承に繋がることは間違いありません。

島田さんはもちろん、担当の新谷社長、沙々木君はじめ関わっていただいた皆様、
大変おつかれさまでした!

卯兵衛相談役の記事
本日の京都新聞に掲載されていました。

「京商NEWS」

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弊社の相談役が京都商工会議所の副会頭として実行委員長を務める
「京都・暮らしの文化×知恵産業展」のPRです。

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「京都・暮らしの文化×知恵産業展」

平安時代から千年以上にわたり日本の首都で会った京都には、全国からヒトやモノが
集まり、長い歴史と人々の生活の中で独特の文化を発展させてきました。
この文化を支えてきたのが京都の伝統産業です。
その高い技術や技法、知恵は今日の先端産業にも生かされています。
この度、ICOM(国際博物館会議)京都大会(9月1日~7日開催)に合わせ
京都のくらしの文化、伝統産業と先端産業を一堂に見て知って体験することができる
「京都・くらしの文化×知恵産業展」が開催されます。

ということで、以下内容です。

日時:令和元年9月3日(火)~5日(木)
午前10時~午後5時(最終日:午後4時まで)
場所:京都市勧業館みやこめっせ3階 第3展示場
入場無料(体験ゾーン及びイベントは一部を除いて有料)

【伝統産業エリア】
①実演ゾーン:
多岐にわたる伝統産業が40業種以上集結し,職人さんの手仕事を間近で
ご覧いただけるまたとない機会です。だけるまたとない機会です。
職人さんと会話しながらお楽しみください。職人さんと会話しながらお楽しみください。
(実演予定品目)
西陣織,京鹿の子絞,京友禅,京くみひも,京繍,京仏壇・京仏壇,京漆器,京指物,
京焼・清水焼,京扇子,京うちわ,京人形,京表具,京陶人形, 京都の金属工芸品,
京象嵌,京銘竹,京版画,京すだれ,京印章,京竹工芸,薫香,金網細工,唐紙,
京瓦,京真田紐,京足袋,京丸うちわ,京和傘,截金,調べ緒,提燈,能面,伏見人形,
結納飾・水引工芸,数珠,京こま,京七宝,黒谷和紙

②体験ゾーン:
実際に伝統産業製品の製作体験等をしていただけます。
(体験予定品目)
京友禅,京くみひも,京繍,京仏具・京仏具,京漆器,京象嵌,京銘竹,京印章,薫香,珠珠,京七宝,京料理(だしの試飲)ほか

【先端産業エリア】
特別展「伝統とテクノロジー」-京都のものづくり/手仕事の遺伝子-を開催します。
京都を代表する企業の製品展示や企業PRブースを設置します。

【くらしの文化エリア】
茶道(表千家,武者小路千家,藪内家,煎茶道二條流,煎茶道方円流)
茶会の手順を再現する実演や解説付呈茶席,体験を実施します。

華道(京都いけばな協会)
いけばな作品14点の展示やレクチャー,ワークショップを実施します。

書道(京都書作家協会,京都書道連盟)
書道作品の展示やレクチャー,ワークショップを実施します。


その他、ステージやブースにて実演・体験イベントが開催されます。
我々「京仏壇・京仏具」からも出展いたします。

ぜひ、「京都・暮らしの文化×知恵産業展」へお越しください!

言葉は生きている
最近気にとまった文章です。
若林の朝礼で毎日唱和している「職場の教養」の発行元、
倫理研究所の元理事長、丸山竹秋氏のことばです。


言葉は、生きている。
ただ口から吐き出されて、そのままじっとしているのではない。
やさしい言葉をかけてやると、なごむ。
また暗い、ゆううつなことを言い続けると、暗く、ゆううつな事態が起こり、
明るく、朗らかなことを言い続けると、明るく朗らかな事態が起こる。

ある人は、田畑の作物をほめる。「よく稔ったなぁ、すばらしいぞ」と言葉をかけ、
その葉や枝や実を撫でるようにして可愛がっている。
彼の作物は、大変稔りがよい。
「もっと、よくなれよ」彼は、生きた人間に言いかけるように、期待をかけているが、
作物はそのようにすくすくと育つ。

またある人は、自分の使う機械類、道具類をいつもほめて、感謝する。
「よく働いてくれるなぁ。お前のおかげでこんなに仕事ができた。明日もまた頼むよ」
といった具合である。
この人の使うものは、なかなか故障しない。そして能率も良い。

美しいとほめる心が、その通りの言葉となって、その言葉が閉ざされている人の
心を開き、美を伝える。
美しいと言えば美しくなり、きたないと言えばきたなくなる。
物そのものに善悪美醜があるのではなく、人間の心によってそれぞれに評価され、
意味をもってくる。

一度言葉に発せられたことは、必ずこの世に実現し、実際に現れるものとの考え方が、
祝福すれば、その内容の通りに将来実現するという信念となる。
成績の悪い子でも、よい子だとほめ、しつけをし、可愛がっていると、よい子になる。
バカな子だと、くさってばかりいたのでは、どうしてよくなることがあろうか。

自分の仕事はだめだだめだと言っていると、その言葉は、自分の心をも暗くさせ、
周囲の人にも響いて、その言葉通りに仕事はダメになってしまう。
今はダメでも将来必ずよくなるぞと、言葉をかけてやっていると必ずよくなってくる。
言葉の中にある信念が、事情を変えさせるように働きだすからである。
しかし信念といっても、言葉と別物ではない。
言葉そのものになって表れているのである。詫びの言葉は詫びの働きをし、
いたわりの言葉は愛の発露となって、動植物までも及ぶ。

ある百姓は、田に水が涸れていると「さぞ喉がかわいたろうなあ」と言いつつ水をやり、
草をとる時は「せっかくの肥料を草にくわれてしまって、ひもじかろうなあ」と
稲を可愛がっていたところ、一反あたり一俵半も多くの収穫をあげたのであった。
こうした実例は、まだまだ枚挙にいとまがない。

まさに言葉は生きている。
言葉の通りに、自分の周囲が変わり、言葉によって自分も変わっていくのである。
さっそくその効果を、わが身に試してゆこうではないか。


前向きな言葉を発することの大切さがここにも記されています。

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