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朝に礼拝 夕に感謝!
京都にある老舗仏壇・仏具店、若林佛具製作所から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
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言葉のNGとは

いつも前向きな言葉を発しましょう!ということは

周りに言い続けていますし、私も実践しているつもりなのですが、

これがなかなか難しいのですね。

 

人間は放っておくとマイナスの考え(発言)をするようにできているらしく、

そこを発言しないようにすること自体が、修行になります。

 

大丈夫?と聞かれて、

(ちょっとムリしてでも)大丈夫!と答える人と、

(大丈夫でも)いや〜ここもあそこもここも、まだまだ大変でなんですよ〜

と答える人とでは、おそらく相手が受ける感覚は全く違います。

 

 

それとはまた違った話で、

言葉の言い換えをして、縁起を担ぐ(悪く考えないようにする)といった

ことは芸事では昔からよく言われています。

 

あるお寺の月刊紙に興味深い記述がありましたので紹介します。

 

落語の笑福亭松鶴師匠と楽屋にいた時、別の楽屋から犬の描く声が聞こえた。

誰かがペットの犬を連れてきたようなのですが、

松鶴師匠はえらい剣幕で「もう客は入れへんわ!」と言う。

「客がいぬ(犬)」と客が帰るので縁起が悪いということなのです。

同じ理由で猿も「去る」に通じるので縁起が悪い。

 

“忌言葉”というのがあって、「擦る」という言葉は「すり減る」に

通じるので縁起が悪い。

言葉を置き換えて「当たる」に変える。

興行が「当たる」のは縁起のいい言葉です。

「髭を剃る」は髭を当たる、「すり鉢」は当たり鉢、「硯箱」は当たり箱、

などと置き換えます。

スナックで「スルメ」のことを「アタリメ」と呼ぶのも同じ理由です。

 

芸能界や水商売は昼でも夜でも「おはようございます」と挨拶します。

これは「こんにちは」も「こんばんは」も「こん」が付く。

 

つまり、「来ん」… 客が「来ん」に通じるから、「こん」の付かない

「おはようございます」でオールタイム済ませてしまう。

 

とまあこんな感じで書いてあります。

 

「おはようございます」の意味について私は知りませんでした。

なるほど、水商売で“来ん”はタブーだから「おはよう」

夜でも「おはようございます」って何なん!?

と思っていましたが、ちゃんと意味があったのですね〜勉強になります。

 

 

「はじめに言葉ありき」は聖書にある有名な記述です。

日本には「言霊」と言って昔から言葉の力が示されています。

 

言葉によって自分の印象も相手の気持ちも、

人生すら変わってしまうこともあります。

 

言葉の発し方をここまで大切にするのは日本特有かもしれませんが、

各国による偏った教育により差別が横行する世界情勢の中で、

言葉を変えていくだけでも新たな道が開けていくと思います。



「京仏ソムリエ」プロデュース仏壇・仏具コンテスト作品展

現在「京都伝統工芸ミュージアム」MOCADギャラリーにて行われています

 

第3回「京仏ソムリエ」プロデュース仏壇・仏具コンテスト作品展

我々の所属する「京都府仏具協同組合」の展示会です。

 

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今回、若林からは2つの作品を提案。

raison dêtre(レゾンデートル)」プロジェクトの時に

建築家の永山祐子さんがデザインされた 玉響厨子(たまゆらのずし)、

若林のスタンダード塗仏壇の無量寿(むりょうじゅ)です。


そして、玉響厨子が今回のコンテスト最高賞である

「近畿経済産業局長賞」を受賞いたしました。


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raison dêtreプロジェクト

https://www.wakabayashi.co.jp/project/raison-de-etre/

 

 

組合には「京仏ソムリエ」という京都府の認証資格があります。

 

※「京仏ソムリエ」認証事業とは、

伝統工芸品である京仏壇・京仏具の製作各工程を熟知し、

製作指揮や販売に熟練した従事者を京都府の支援のもと、

「京仏ソムリエ」として認証する京都府仏具協同組合の事業です。

 

今回の作品展のコンセプト:

京都府仏具組合が認証する仏壇・仏具の卸、小売店のベテラン従事者が製作した

製品のコンテストを行うと共に、京都芸術大学のプロダクトデザイン研究室と

コラボして開発中の「祈り」等をテーマとしたアイテムのデザイン展

 

京都芸術大学の学生さんのコンセプトも作品もよく考えられていて素敵です!


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数年前にも、京都精華大学の学生さんとコラボレーションして、

新しい祈りのカタチをデザインし、提案しました。

“仏壇”とはこうあるべき!といった従来の考え方ではおそらく理解し難い

ものが並んだ中で、やはり柔軟な発想とイメージが必要であると

感じた組合員も多くいたと思います。

 

我々の取り組んだ「raison dêtre(レゾンデートル)」の目的は、製品そのものを

販売することに主眼を置いていません。(もちろん販売も大切ですが)

 

20職種にも及ぶ京都の仏具職人技術をどのように伝えるのか、

クリエイターや異なる分野の方々に技術内容を広く効率的に理解していただくには

どう表現するべきかを考えたものであります。

 

一品製作が得意な京都は、試作サンプル製作には打って付けの産地です。

今回のように学生さんがデザインした3Dプリンターの作品を

実際に試作してみることが次のステップだと思います。

 

ということで、

 

第3回「京仏ソムリエ」プロデュース仏壇・仏具コンテスト作品展

 

開催期間:2021/3/25(木)~3/30(火)

開催時間:10:0017:00(最終日は16:00まで)

 

皆様、桜満開の京都・岡崎「みやこめっせ」へお出かけください!



今年の京都は早咲き!

今年は本当に桜が早いです。

 

いつもより1週間くらい早い感じでしょうか。

市内あちらこちらで咲き始め、すでに見頃の場所もあります。

 

普段は入学式の時に満開!というシーンが多いと思いますが、

今年は卒業式に咲いている感じでしたね。

 

ちょっと早く咲く“枝垂れ桜”は、今週末あたりが見頃だと思われます。

京都府の飲食店への時短要請が終了しましたので、

ここ数日は京都で代表的な“しだれ”のある円山公園は人で溢れるかもしれません。

 

今夕、ちょっと祇園白川をのぞいてきました。

以前のように外国人の皆さんがいないのでまだまだ賑わいはありませんが、

“京都らしさ”を感じる大変美しい場所です!

 

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すでに第4波が… と世間では騒がれていますが、

桜を愛でる時は免疫力もアップするのではないでしょうか。

 

京都は桜の名所がたくさんあります。

この週末は晴天であってほしいと願います!



 

自分のポジションを考える

皆さんは自分のポジションって考えられたことありますか?

 

人は成長するために生まれてきています。

この人生で経験する“何か”は生まれる前に決めてきていると言われます。

(信じられなくて普通です!)

 

例えば、私が若林佛具製作所の社長(というポジション)として仕事をすることは

生まれた時から決まっていたのかもしれません。

 

では、そんなことなら流れに身を任せて今の自分のポジションで

与えられた言われた仕事だけをこなしていればいい …のでしょうか。

 

答えはNOですね。

 

そこから自分のプラスαが加わっていくわけです。

そのプラスがまわりの評価であり、個人の成長につながる部分なのです。

 

というよりも、成長のために起こるさまざまな事象は、

何もしないという選択肢が選べないようになっていると思います。

仮に何もしない時期があるとしても、それも気づきを得る成長の一環なのですね。

 

コロナで変化した社会。

どんな人でも少なからず影響を受けているはずです。

 

何かを始めてみよう、自分の位置を変えてみよう

まずは何か行動してみようと動いた人は一体どのくらいいるのでしょう。

 行動した、している会社はどのくらいあるのでしょう。

 

さまざまなポジションを変えてみる時期がまさに今なのではないでしょうか。
自分の成長のために。


利は元にあり!

我々が主に販売している製品は、仏壇・仏具です。

これらの製品は、多くの職人さん、協力業者さんの手を経て完成します。

 

京都の仏具(工芸)に関わる職人さんはコストが高い!と言われていますが、

これは総論としては事実だと思います。

裏を返せば、

だからこそ京都では技術継承者が多く、相当な数の職方が今も活躍しているわけです。

 

他の仏壇産地では、環境が厳しく収入も少ない仕事として消えていく工程が多くあります。

国内で空洞化している産地も数多くあることは周知の事実です。

 

分業によって作られている”パーツ”には、その分業の中でそのまた分業があります。

例えば錺金具作業の中で、彫金、メッキ工程は錺師が自身で外注しています。

しかしこれもまた、コストが上がる一因なのでしょう。

 

職人さんを大切にしながらも、良き製品を適正価格(適正利益)で

社会に提供していくにはどうすればいいのかを常に考えます。

我々のように職人さんを取りまとめてプロデュースする存在は間違いなく必要ですが、

あまりに利益が少ないと会社として成り立たなくなっていきます。

価格が高すぎても安すぎても、どこかにしわ寄せが来るので結局長続きしないのです。

職人さんにはそこを十分理解していただきたい…といってもなかなか難しいでしょうね。 


これから進んでいくであろう未来の社会、経済を見極めつつ

職人さんと新たな意識で共存共栄していかねばなりません。

 

ということで松下幸之助さんの言葉です。

 

 

利は元にあり

 

昔から「利は元にあり」という言葉があります。

これは利益は上手な仕入れから生まれてくるということだと思います。

まずよい品を仕入れる。しかもできるだけ有利に適正な値で買う。

そこから利益が生まれてくる。

それを「利は元にあり」と言ったのでしょうが、実際、仕入れはきわめて大事です。

ところが、この「利は元にあり」ということを、

ともすれば単に安く買い叩けばよいというように解釈する人があるようです。

しかし、決してそうではなく、仕入先を、品物を買って下さるお得意先と同じように

大切にしていくことが肝要だと思います。

そういう気持がないと、結局は商売は繁昌しないと言えましょう。

 

 

仕入先を大切にすることは、若林の経営理念

「関わる全ての人々の幸せと心のやすらぎを追求する」にも表されています。

 

まず従業員、職人さん等、関わる皆さんの幸せがあって、

会社が存在することを忘れてはなりませんし、

若林という会社の繁栄が関わる人々の幸せにつながっていくのです。

 


行動のシーズン!

関東の一都三県はまだまだ大変(というか曖昧)なようですが、

一般には感覚的にとても緩んできていますね。

 

日本人は同調意識が強いので、周りの人たちが動き出すと

「そろそろ出歩いてもいいかな…」となります。

 

健常者の重症化リスクが少ないと理解してきたことも大きいと思いますが、

おそらく無症状で既にかかっていた!という人もいることでしょう。

 

報道番組では重症者のみを特に取り上げますから、いかにも大げさですが、

インフルエンザについても重症化している人は毎年かなり多くいます。

今年のインフルエンザの少なさ(全く聞かない)は逆に異常な気がしますね。


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さて、先日の賀茂川です。

もう完全に春の陽気。

学生さんや家族で遊んだり、お弁当を食べたりしている姿はとても平和です。


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Run時はまだまだマスクが手放せませんが、つけていない人たちも多くいます。

おそらく飛沫リスクはとても少ないので、気にしないのもわかります。

 

私は特にお年寄りとすれ違う時には気にしていますが、それ以外は…

マスク警察もいることでしょうし(笑)。

 

 

この一年でなまった体はなかなか元には戻りません。

今後、各都市マラソン大会も復活してくるでしょうし、

私自身、また走りたい!という気持ちが湧き上がってきていることも事実です。

 

以前からそうなのですが、走っていると頭の中が前向きになります。

視覚・嗅覚・聴覚からの情報と血流によって脳が活性化するのでしょう。

ネガティブ思考からポジティブ思考への転換が図られます。

 

いいお天気の日中くらい、もうコロナ自粛はいいのではないでしょうか。

と思うのは私だけ?

 

早くマスクなしで出歩けるようになってもらいたいですね。


Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE +

現在「みやこめっせ」の地下1階「伝統工芸ミュージアム」にて行われている

DIALOGUE +(ダイアローグ)」 


公式ウェブサイトの説明には、下記のようにあります。

 

2018年よりスタートした”DIALOGUE”は、

ホテルカンラ京都の客室やエントランスを会場とした工芸・手仕事の

作り手を紹介する展示販売会です。

様々な商品や作品で彩られた各客室では作り手が自ら来場者と“対話”し、

より深くそれぞれの考え・思いを伝えられる場を、

私たちは常に想像し作り上げてきました。

しかし、たくさんの変化が必要なこの状況を踏まえ、

これまでとは異なる新しい方法での開催へ挑戦することに決めました。

DIALOGUEのチームだからこそできることを考え続け、

より発展的な自分たちのあり方を現在進行形で企画しています。

現実とオンラインを併用し、人とものと場所をつなぎながら、

DIALOGUEの重心である対話を新たに生み出します。

スタイルは変わっても、大切にしてきた考えや思いは変わりません。

これまでと少しちがう、2021年の“DIALOGUE + ”をお楽しみください。

 

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私は2日目に「京都ギフトショー」とともに行って参りました。

ギフトショーの微妙な感想は置いておくとして、

“DIALOGUE + ”メイン会場の「京都伝統工芸ミュージアム」には

興味深い展示がありました。

 

和鏡の山本さん!いつもお世話さんです。

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「輪島キリモト」さんはいつもお会いします。

桐本さんは行動力の塊のような方、私も見習わなくてはなりません。

 

京都の工芸として…

西陣織の引箔技術を応用されている村田さんには惹かれるものがありました。

京友禅の型(版画)の技術を使ったプレートも応用表現としては面白いですね


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今回もホテルカンラ京都他、サテライト会場も数件あるようです。

弊社のWebサイトの撮影をお願いしているカメラマン中嶋さんのギャラリー

「Community Store TO SEE」もその会場の一つ。


期間は314日(日)17:00まで、まずは本会場「みやこめっせ」へ足をお運びください。


今年も梅が美しい!

春は美しい季節です。

京阪神の「緊急事態宣言」は解除となり、京都の各所も人出が増加。

さまざま理屈はあるでしょうが、昼間の外出は問題ないのではないかと思います。

 

 

さて、3月に入って「花粉がっ!」という方も多くいらっしゃいます。

今年は基本的にマスクを付けているので、その辺りの影響はいかがなのでしょうか。

そういえば、インフルエンザにかかったという人を最近聞いたことがありません。

あまりに極端だと感じます。病院に行くのが怖い現象?


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さて、隣の実家の紅梅は今年もキレイな姿を魅せてくれています。

この梅は、庭師さんから「この梅は価値あり!将来残すべきです」と言われたもの。

確かに優れた姿形をしている味わいのある梅の木だと思います。

 

ちょっと遅いですが、京都梅情報です。

見頃は今週末まででしょうか。

 

京都 北野天満宮

梅苑公開とともに、20時まで夜間ライトアップ中です。

https://www.kitanotenmangu.or.jp/info/

 

京都観光Navi

https://ja.kyoto.travel/flower/ume/

 

 

3月に入って各種イベントも徐々に開催されています。

コロナウイルス感染拡大が一体何だったのかは10年後にわかる気がします。

コロナ後の京都市には、また観光客が溢れる日が来るのでしょうか。



「投機」とリーダー

私の尊敬するお一人、松山大耕(まつやまだいこう)さん

京都の臨済宗妙心寺 退蔵院の副住職です。

 

プロフィールは検索しますと山ほど出てきますから、そちらをご覧ください。

今回もFacebookに投稿される内容が素敵なのでシェアさせていただきます。

修行道場、平林寺での修行時代のお話です。

 

 


圓應老師は寡黙な方だったが、

ご自身にも雲水にも厳しく、大変美しい字を書かれる方だった。

墨蹟を依頼されると何枚も書かれ、採用されなかったものは破棄される。

あまりにも美しい字なので、ごみ箱の中から老師の字が書かれた紙を探し出し、

集めていた雲水もたくさんいた。

それくらい見事な惚れ惚れする字を書かれた。

 

老師とは忘れられないエピソードがある。

 

道場に入って2年目。

老師の隠侍(付き人)の役をいただいた。

お客様へのお茶出し、出向されるときのかばん持ち、身の回りのお掃除、

そして、お食事を作るのが主な役目だ。

 

隠侍に任命された初日。

はじめて老師に食事を作ってお出しした。

 

メニューをいろいろ考えたが、まずはシンプルにと

ごはん・味噌汁・風呂吹き大根・香の物にした。

所定の場所にお膳を置き、物陰から大きな声で

「お昼ご飯の支度が整いました」

とお伝えする。

「はーい」

中からお返事が返ってきた。

 

おいしく召し上がってくださるかな。

ドキドキしながら時が経つのを待っていた。

 

しばらくすると、カチャンとお膳を置く音がした。

お膳を取りにお部屋に行ってみると、なんと、お膳に全く箸がつけられず、

そのまま残っていた。そして、広告の白い裏紙に墨と筆を使って恐ろしい達筆で

「風呂吹き大根の炊き方」というタイトルをつけ、

図入りで丁寧に作り方が書いてあった。

 

頭の先から爪の先まで、全身に鳥肌が立ったのを今でも鮮明に覚えている。

 

まず、大根を輪切りにしたら丁寧に面取りをすること。

大根を炊くときにはコメのとぎ汁を使うこと。

じっくり弱火で炊き上げ、箸を刺したら自然に重みで倒れるくらいまで

やわらかく煮る。

風呂吹き大根に添える味噌は、朝食のお粥を少し残しておいて、

お粥を細かくすりつぶして、味噌と砂糖、酒で味を調える。

 

全く一口も召し上がっていなかったが、お膳を見ただけで

とにかく初回だから、時間通りに、安全に、体裁だけ整えておけばよい、

という私の心が完全に見透かされていた。

 

精進料理の本質とは何か。

老師のおかげで自分自身、深く考えるようになった。

単なる野菜料理ではないんだ、と。

 

「投機」という言葉がある。

現在では、「ギャンブル性の高い投資」

というような意味で用いられるが、実は、これは元々禅に由来する言葉だ。

本来は師匠が弟子の成長を促すために機を投ずる、という行為を指す。

 

この「機」というのがとても難しい。

例えて言うならば、水をやかんに入れて火にかける。

すると、ある瞬間に突然沸騰する。

子供に自転車の乗り方を教える。

こけて泣いてばっかりで全く乗れなかったのが、突然、すいすい乗れるようになる。

もちろん、やかんはずっと火にかけていないといけないし、

こけて擦り傷ができても、自転車は乗り続けないといけない。

でも、ある瞬間に突然昇華し、ステージがひとつ上がる。

大きな成長を遂げることがある。

この瞬間、このきっかけが「機」だ。

禅の老師方は、この「機」を投ずるのが絶妙だと思う。

 

風呂吹き大根の場合も、例えば、私を怒鳴り散らすこともできただろう。

何もせずに、お膳だけそこに残しておくこともできただろう。

場合によっては、一緒に料理することもできただろう。

しかし、私には何が一番効くか、それを察して、

時間を割いて、筆で作り方を書いて残してくださった。

まさに、機を投じてくださったのだ。

 

本当に大切なこと、物事の本質はマニュアルや口頭での注意では絶対に伝わらない。

本人が気づくかどうか、その1点に尽きる。

気づきを与えるきっかけを投じることができるかどうか。

そこが指導者やリーダーの一番の力量の差ではなかろうか。




気づきを与えるきっかけを投じる…


ある瞬間にポン!とできる、理解することって、今でもありますよね。

「あーそうだったのか」と体が覚える。心から腑に落ちる。

それはもう体から離れないコツや知識となってその人に蓄積されます。


きっかけを投じるのは、直接教えるより100倍難しいと思います。

全ての意味を知り、何を学んでほしいかの本質をしっかり持っていないとなりません。


”禅”の世界には、実は素晴らしい教えが広がっているのです。


蝋型鋳造の山崎さん!

京仏具の世界には素晴らしい技術をお持ちの職人さんが多くいらっしゃいます。

そのお一人がこの山崎さん親子。


「蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)」という技法で様々な形状の“鋳物”を作り出します。

 

蝋型はその元となる「型」を使うのではなく、一つ一つ蝋によって原型を作ります。

鋳造には「ロストワックス」という技法もあり、蝋型を単純に言い換える場合もありますが、

ここで言う「蝋型鋳造」は、蝋(ワックス)の型自体の量産はいたしません。

 

曲げたり、丸めたり、切ったり、貼ったり…  

複雑な形状も、蜜蝋によって一つずつアメ細工のように自在に作っていきます。

 

その蝋の周りを土や粘土で固め、高温で焼くことによって中の蝋が溶けて外へ出てきます。

この空洞部分に金属を流し込むというわけです。

なので、型は1回きりで壊れてしまいます。

 

元となる金属は、基本的に銅を中心として錫、亜鉛、鉛、銀などを配合(銅合金)、

作る製品、仕上げによって配合割合がほぼ決まっています。


後工程の表面着色技法と合わせることにより一つ一つ顔の異なる仕上がりとなるのですが、

特に“煮色(にいろ)”と呼ばれる技法は、蝋型鋳造による銅合金の特徴が最も出る着色法です。

仏具だけではなく、茶道具や作家の作品にも用いられてきた技法です。


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さて本日、早朝5時半からカメラマンさんによる撮影をいたしました。

若林公式Webサイトの「職人紹介」部分に掲載するものです。

今回も良き写真が多く撮影できたのではないでしょうか。


若林佛具製作所 公式サイト

 https://www.wakabayashi.co.jp/

「職人紹介」カテゴリーへ!



3時半起き5時集合で眠いです!

ミツさん、本日も大変お世話になりました。



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