
うちの屋上から見た京都の東山方向です。
山の中腹に清水寺(塔が見えます)、大谷祖廟(東本願寺の親鸞聖人のお墓)があります。
天気の良い日は北から西へかけても美しい山々が連っているのが、
望むことができます。
京都というところは本当に山紫水明と謳われる素晴らしい土地です。
京都盆地は大昔は湖底でした。
夏の蒸暑さや冬の底冷えは、潮底の風土のもたらす宿命であると。
平安遷都当時は、ずいぷん多くの川が流れていたらしく、
平安京古図にも、鴨川と御室川の間に十本もの川が記されているようです。
二条城の南に位置する神泉苑は、その湖の名残りとのこと。
まさに京都は水に浮かぶまちであるといえます。
その結果、京都は地下水にも恵まれ、多くの井戸が存在します。
豊富でおいしい水はさまざまなところに影響を与えました。
今も市内には茶道の家元が多く存在し、伏見には多くの酒造メーカーがあります。
京都特有の四季の変化は、人々に繊細な感覚と自然を愛する心を育てることになり、
こうした中から洗練された京の町家や社寺、暮しが築き上げられました。
私たちお寺に関わるものとして、この長年にわたって築き上げられた
京都の文化を、その成り立ちを十分理解した上で、行動していかねばならないと思います。
環境問題についても、最近はマスコミで連日取り上げられていますが、
COP3の開催、京都議定書の発効のまちとして、
世界へ訴え続けていくことが使命なのではないかと考えます。
がんばれ京都!!
| ホーム |