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朝に礼拝 夕に感謝!
京都にある老舗仏壇・仏具店から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
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技の継承セミナー
京都伝統工芸協議会が主催される「技の継承セミナー」。

本年度の第一回目が開催されました。

「文化財を未来へ残すために」
いつもながら京都美術工芸大学教授の村上 隆氏が中心となって進められます。


伝統工芸と文化財修理の違いについて

伝統工芸は、
これから作るものであり、作品として新たに付加価値を付けていくもの。

文化財修理は、
過去の付加価値に対して修理・修復するもので、「何も足さない 何も引かない」が基本。

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古い仏具を修復する時、本堂の内装工事をやり替えるときに、
伝統工芸的修復方法では新調時と同様の仕上げとなります。
つまり、塗り直して美しくきれいにするのが基本。

文化財は価値を損なわないように保存修理することが基本。
「文化財の持つ情報」を撹乱しないことが大事だということ。

また、文化財には制作時のオリジナル情報と仕様過程における経年情報があります。

村上先生は、
古びてボロボロになったものをきれいにするだけが修理の価値ではなく、
文化財には、製作時のものづくりの歴史とその後生きてきた歴史がある。
そうした歴史を理解しているかどうかが大きな問題になる、と言われます。

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文化財指定予備軍である「未指定文化財」に対しても
京都府から助成金が出るようになってきたとのことですが、
ここに対して、文化庁側の技術だけでなく経済産業省側の技術も使っていくべきでは?
というのがこのセミナーでも出てきていることです。

”ものづくり”と”文化財”は管轄している省庁が異なり、京都府の中でも部署が違います。

文化財は、「保存」だけでなく観光客を中心に展示・公開する「活用」にも
重点を置くようになってきましたが、修理方法については、所有者の要望が
必ずしも反映されているとは言えません。

要するに、きれいにしてほしいところが、
保存名目で現状のままになってしまうこともあります。

50%割合の補助金があるから所有者は口出しできない、ではなく
「保存」の意味をお互いが理解し、意見交換を行い、
100年先のことも考えて修理しないとなりません。

ものづくり、文化財の両方に関わっている「若林」は双方が非常に良く理解できます。
若林の力は、文化庁の京都移転時にも発揮されることと思います。


豊かな社会を実現するために、これからも尽力していかねばなりません。


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