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京都にある老舗仏壇・仏具店、若林佛具製作所から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
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公事にして私事にあらず

本日は、月刊誌「理念と経営」に掲載されていた記事です。

 

執筆者の木野親之氏は、松下幸之助の命で倒産寸前の東方電機

(のちの松下電送、現・パナソニックコミュニケーションズ)に赴き、

財政支援一切なし、「松下経営理念」だけを手に企業再建に着手し、3年で黒字達成。

社長在任中の20年間、「予算=決算」の松下流経営を実践した名経営者。

FAXの国際標準化の歴史的偉業からMr.ファクシミリといわれる方です。

 

ちょっと長いですが、経営者でなくても共感する部分があるはずです。

 

 

 

「経営といい、商売といい、これみな公事にして私事にあらず。」

〜誰もがミッションを背負っている〜

 

松下幸之助は「これが経営の心得や」と言うのです。

会社経営は、世の中をよくするため、

人のためになることをやっている素晴らしい行為である。

決して、自分が儲けるためだけにやっている私事ではない、と。

 

逆を言えば、そう心得て、世の中に求められる、

あるいは世の中をより便利にするような製品やサービスを提供していく限り、

その会社の存在価値はなくならないということです。

 

幸之助は“なんで自分は人間に生まれてきたんやろう”と考えたのです。

なんでヘビやカエルではなくて、

万物の霊長といわれている人間に生まれてきたんだろう、と。

そこで幸之助は、人間として生まれてきたということは、

生まれてきたときから天が自分に与えた使命、ミッションがあるはずや、

と思ったのです。

 

赤ちゃんの顔を見ていると、どんな赤ちゃんも無条件にかわいいし、素晴らしい。

なぜかというと、汚れを知らないからです。

自分の使命を果たすと約束してこの世に生まれてきた、そのままの姿だからです。

使命に輝いている状態と言っていいかもしれません。

 

しかし、大人になる過程でその輝きは薄れていきます。

自分の使命を自覚できる人は稀だし、その使命に生きることができる人はもっと少ない。

ひょっとすると、そんなものはないのかもしれない。

だけど幸之助は、誰もがミッションを背負って生まれてきている、と言い切るのです。

そして、そのミッションを自らの中で呼び起こさなければいけない、と言います。

 

幸之助が冒頭に掲げた言葉を言ったのは、まだ会社が小さなときでした。

どんなに小さな会社であっても、その会社の事業は公事であると考え、

さらに幸之助は、

その公事をしている自分はすごいんだと言う自己認識を持ち続けたのです。

そのことが経営に対する情熱の源になったのに違いありません。

 

経営者の感情や感性に大きく影響を与えるものは何かというと、やはりミッションです。

使命を持たなければ元気が出ません。

だからこそ自分の会社のミッションは何かと言われれば、

「これです」とすぐに出てこないといけない。

 

自社の使命を認識したとき理念が生まれます。

使命を具現化していくためにはどうすればいいのかということを

明文化したものが理念なのです。

理念とは、使命、ミッションを実現するための方法論だとも言えるのです。

そして、その方法論を具体的に落とし込んだものがビジョンです。

ビジョンは自社の理念がはっきりとしていれば、自然に出来上がってくるものなのです。

使命、理念、ビジョン。この三つが揃わない限り経営はできないわけです。

 

ビジョンが描けたならば、その未来の姿を起点に現在を見つめて、

今自分の会社はどのあたりにいるのか、点数をつけてみることが大切です。

客観的に冷静に、正当な分析をして点数をつける。

60点かもしれないし、30点かもしれません。

いずれにしても、その点数が今、自社のいる場所です。

すると、ビジョンを実現するには、今何をしなければいけないのかがわかります。

ビジョンは、そういう自己認識、すなわち羅針盤としても大いに役立つのです。

 

松下経営哲学というものは、実は非常にシンプルな経営の考え方なのです。

それは言い方を変えれば、基本に忠実な経営だということができます。

では、その経営の基本をどこに置くのか。

幸之助は「経営の究極は人間学にある」と言っているわけです。

だから、「人間を勉強せぇ」と言うのです。

 

企業の使命について、人が他のどんな生物でもなく「人間」として

生まれてきたのはなぜかという考察から説くのも、その表れです。

私たちが自らの生まれてきた理由、使命というものを自覚したときに

雄々しく人生の一本道を歩んでいけるようになるように、

企業もまず自らの使命を自覚することから始めるのが経営の第一義です。

 

どんな会社にも必ず、社会に望まれているミッションがあります。

だからこそ、会社は私事ではなく公事なのです。

 

大切なのは「うちには何もいいところがない。あるのは借金だけや」などという

後ろ向きな考えは捨てて、もう一度、自社のミッション、存在意義を考えてみることです。

 

どうしてうちが潰れずにこれまでこられたのだろうか… 。

そう自社の歩みを振り返ってみる。すると必ずミッションが見えてきます。

 

それがわかれば、そこを強くしていけばいいのです。

会社の力を、まずはその一点に集中する。

今会社が手掛けている仕事に全身全霊を傾けて、

命懸けでぶつかっていけば必ず道は拓けます。

 

 

若林の

経営理念

 

私たちは

関わる全ての人々の「幸せ」と「心のやすらぎ」を追求し、

豊かな社会の実現に貢献します。

 

 

私たちの使命

 

1.お客様、従業員、職人を大切にします

2.工芸の技術を育て、高め、次の世代へ継承します

3.手を合わせるという心と文化を守ります

 

 

いかがでしょうか。


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