毎日寒い日が続いています。皆様いかがお過ごしでしょうか?
京都市内は最近毎朝が氷点下。マイナス4℃という日もありました。
そうなると、庭の“つくばい”はこのようになります。
チョロチョロ水を出していましたので…
嵐山のお寺の手洗い場もこんな感じです。(Fさん拝借しました!)
京都はもともと底冷えの土地であり、盆地で冷気が溜まります。
広辞苑には「身体のしんそこまで冷えること。そういう感じの寒さ」
と書いてあります。
夏は水道水より井戸水の方が冷たい、
冬は井戸水の方があったかいということで、
祖母の時代には、実際に自宅の風呂や炊事に井戸水を使っていました。
京都盆地には良質な地下水が豊富にあって(地下湖のように)、
昔から豆腐や湯葉、酒などの食品、友禅染などの工芸品に使われています。
ということで、ちょっと道をそれますが…
以前にあった記事を見返していました。(引用先:2003年の京都新聞)
京都盆地の地下には、どのくらいの水があるのだろうか。
関西大工学部(大阪府吹田市)の楠見晴重教授の研究室で、京都盆地の地下の
シミュレーションを、コンピューターグラフィックス(CG)で見せてもらった。
画像がパソコンの中で回転し、京都盆地の下が巨大な水がめのようになっているのが、
立体的に分かる。最も深い巨椋池周辺の岩盤までの深さは800メートルに及ぶ。
楠見教授によると、京都盆地の地下水量は211億立方メートル。
琵琶湖の8割ほどもある。水の出口は天王山(大山崎町)と男山(八幡市)の間の
1カ所だけで、この2つの山の岩盤の深さは約30メートル〜50メートル。
豊富な地下水を盆地にとどめる天然の地下ダムの役割を担っている。
深い砂れき層と、その下の岩盤。琵琶湖からの水が宇治川を通じて流れ込み、
京都地下の伏流水にもなる。「京都には水をため込む条件が整っている」と
楠見教授は説明する。
さて、京都は冬の底冷えとともに夏の気候も特徴的。
三方を山に囲まれておりフェーン現象で気温が上がりやすく、
湿気が逃げず湿度が高いため気温以上に蒸し暑さが半端ではありません。
高湿度は建造物や工芸品の漆塗りに適していたのかもしれませんね。
ということで話は戻りますが、
京都ほど四季をはっきりと感じられる土地は他にないのでは?と思います。
そんな冬底冷えで夏蒸し暑い京都を楽しめるかどうか。