京仏具の世界には素晴らしい技術をお持ちの職人さんが多くいらっしゃいます。
そのお一人がこの山崎さん親子。
「蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)」という技法で様々な形状の“鋳物”を作り出します。
蝋型はその元となる「型」を使うのではなく、一つ一つ蝋によって原型を作ります。
鋳造には「ロストワックス」という技法もあり、蝋型を単純に言い換える場合もありますが、
ここで言う「蝋型鋳造」は、蝋(ワックス)の型自体の量産はいたしません。
曲げたり、丸めたり、切ったり、貼ったり…
複雑な形状も、蜜蝋によって一つずつアメ細工のように自在に作っていきます。
その蝋の周りを土や粘土で固め、高温で焼くことによって中の蝋が溶けて外へ出てきます。
この空洞部分に金属を流し込むというわけです。
なので、型は1回きりで壊れてしまいます。
元となる金属は、基本的に銅を中心として錫、亜鉛、鉛、銀などを配合(銅合金)、
作る製品、仕上げによって配合割合がほぼ決まっています。
後工程の表面着色技法と合わせることにより一つ一つ顔の異なる仕上がりとなるのですが、
特に“煮色(にいろ)”と呼ばれる技法は、蝋型鋳造による銅合金の特徴が最も出る着色法です。
仏具だけではなく、茶道具や作家の作品にも用いられてきた技法です。
さて本日、早朝5時半からカメラマンさんによる撮影をいたしました。
若林公式Webサイトの「職人紹介」部分に掲載するものです。
今回も良き写真が多く撮影できたのではないでしょうか。
若林佛具製作所 公式サイト
https://www.wakabayashi.co.jp/
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3時半起き5時集合で眠いです!
ミツさん、本日も大変お世話になりました。