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ゴリラと人間
ゴリラ研究の第一人者、霊長類学者の山極寿一・京大大学院教授のお話しを聞きました。

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山極氏は、30年もの間アフリカを中心にゴリラの研究をされていて、
ゴリラと人間の生態や共通点について多くの興味深いお話しをされました。

ゴリラはアフリカで発見された当時、暗黒大陸の狂暴で邪悪な生き物として紹介され、
世界中を敵に回したような誤解の中で過ごしてきました。

キングコングなどもそのイメージの代表です。
何もしていないゴリラを殺す行為も多々あったようです。

これは“ドラミング”と呼ばれるあの胸を叩くようなしぐさが戦闘態勢のように
受け取られ、これを襲われると人間が怖がったことから始まっているようです。

今では、実際はゴリラの大切なコミュニケーションであることがわかっています。
「お互い平等に引き分けよう」という提案で、人間の会話のような行為だそうです。

人間は多産です。
女性は、多いと一生のうちで10人は生める体です。
生まれたときの体重は3kgほど、体脂肪率も30%ほどあります。

しかし、ゴリラはせいぜい5人(頭)程度。
生まれたときの体重は1.8kgほどしかなく、体脂肪率も7%
それも半分は死んでしまいます。

成人の体重差を考えると、ゴリラは小さく産んで大きく育てると言えます。

体脂肪率の差は大きな脳を作るためのバッファーで、
人間の脳は2年で4倍、18才で6倍
ゴリラは4年、2倍で脳の成長が終了です。

山極氏がゴリラから学んだ一番大きなことは、
「対等な社会の作り方」だと言われます。

人間のように勝負をつけない社会をゴリラは実現しているということ。
これからの人間社会も競争のない社会になっていくという予測もされています。

ゴリラには乳離れするまでは母親が育て、
その後は父親が育てるという文化があります。
父親は母親から、子どもから選ばれて作られていくということです。

最後に、NHKの企画として、
山極氏が26年ぶりに昔よく遊んだゴリラに会いに行くという映像がありました。

ゴリラは記憶がある。

証拠として、すでによぼよぼの“おじいちゃん”になってしまったゴリラが
山極さんを見て、表情が明らかに変わり、
子ども(よく遊んだ昔の仕草)に返る姿が映されていました。

人間のように言葉で会話するのではなく、しぐさ自体が子どもに返る
ことで、記憶を表現しているということ。

非常に興味深い映像でした。

人間の行動に最も近いゴリラは、今後の人間の行動に重要なメッセージを伝えていると考えます。
また機会があったら、山極さんの話を別の側面から聞きたいです。

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