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朝に礼拝 夕に感謝!
京都にある老舗仏壇・仏具店、若林佛具製作所から「あんなこと」「こんなこと」さまざまな情報を発信します。朝(あした)に礼拝(らいはい) 夕(ゆうべ)に感謝!
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京の国登録文化財
若林の店舗(中央の木造部分)は、
国(文化庁)の「登録有形文化財」に登録しています。

honsha-bunkazai.jpg

こんな本に載せてもらっています。
touroku-bunkazai.jpg

「登録有形文化財」は平成8年に文化財保護法が改正され、新たに定められました。

国宝、重要文化財と呼ばれる従来の指定文化財制度との違いは、
行政側から指定するのではなく、所有者から条件を満たす建造物を申請し、
これを国が指定する文化財だということです。

武者小路千家、祇園甲部歌舞練場、俵屋旅館さんなども
この文化財に登録されています。


この建物、私の曾祖父で、働くことが何よりも好きだった
うちの前相談役である3代目若林卯兵衛さんが述べたものが残っています。

‥‥‥‥‥

当時の建物は古くなっておりましたし、丁度ご近所でも次々と新築しておられ、
若林も新しい店を新築しよう、新築するからには、仏壇・仏具という商品の性質
からも陳列するところが立派であれば商品の格もあがるとかねがね考えておりました。

その為、店は風格のある建物にしたいと思い、当時いろいろと立派な普請を
されていた北村伝兵衛さんにお願いをした次第です。

設計は店舗中心に考え、建物は2階建てですが、実質3階の高さがあるため
耐久性には十分注意し、梁をはじめとして主要部分の材木は吟味した檜(ひのき)を
主に使い、特に大黒柱には吉野の檜の大きなものを使いました。

北村伝兵衛さんは、非常に丁寧な念のいった仕事をしていただき、
満2年かかって昭和元年に竣工しました。
工費は約5万円くらいであったと思います。

その中でも青銅製の卍くずしの欄干が非常に好評でしたが、戦争で供出し、
その後木地師に頼んで檜材で復元してもらいました。

新築した当時は、七条通で一番立派な店舗が出来たと噂されたようです。
現在もこの建物は使ってもらってますが、ぜひ永く残してもらいたいと思っております。

‥‥‥‥‥

これだけ読んでも、いかにこだわって新築されたかがうかがえます。

実際、築87年が経過した今でも全くビクともしていません。
横の鉄筋造の方が傷んでいます。

この建物は、京都の「登録有形文化財」の中でもかなり内容の良いものではないかと
勝手に評価しています(^_^)v

ぜひ京都へお越しの際は、若林本店へお越しください。


↓若林のホームページはコチラ↓
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